OPENING SESSION
オープニングセッション
オープニングセッションI Challenge
ダイバーシティに向かうために、まず一人ひとりのI Challengeを!
佐々木 かをり氏Kaori Sasaki
株式会社イー・ウーマン代表取締役社長
株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長
国際女性ビジネス会議 創設者・総合プロデューサー・実行委員長
「みなさん、第二部へようこそ!」 国際女性ビジネス会議の創設者であり、総合プロデューサー、実行委員長である佐々木かをりの晴れやかな声がホテルグランドニッコー東京台場に響きます。7月9日開催の<第一部>に参加された17カ国、1,100人の中から、今日この会場には約300名が集いました。男性も約2割。さらにメキシコ、セルビア、ヨルダンの大使や、ボリビア、マダガスカルなど大使館の方々の姿も見えます。
まず初めに佐々木かをりは「国際女性ビジネス会議」という名称について、「なぜ女性なのか?」と問われることがありますが、とダイバーシティ経営の専門家として説明します。「女性の活躍を応援するということより、色々な知識や意見、経験を集めてイノベーションを起こす、また危機を回避しようというのがダイバーシティ経営の目的です。私が取り組んでいるもの、そこです。ただしその一歩が、女性活躍かもしれないです」と説明。
「全く同じ内容の事業計画書を男性の社長名で出すと投資が集まり、女性だと集まらない」などの研究データを紹介しながら、「このようなジェンダーに関するアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)は、私たちみんなにあるかもしれない。男女にかかわらず優秀な人がたくさんいるのに、もったいないとは思いませんか?」と問いかけます。
さらに「ダイバーシティを実現させて、企業や社会がよくなるためには、CEOや管理職などの人々が仕組みや制度、ルールをつくることも大切。一方で、それを実際にかたちにするのは私たち一人ひとり。一人ひとりが自分の個性や固有の体験や視点を提供し、皆に使ってもらえるようにコミュニケーションする。みんなの力を合わせる。それが多様性であり、ダイバーシティ経営です」と語ります。
「日本語では、三人よれば文殊の知恵などとも言いますが、こういった色々な知恵が集まることで、より良い結論に結びつけるのがダイバーシティ経営の本質なのです」
そして、そこに向かっていくための「I Challenge」、私は何をするのか、と今回のテーマに触れ、「今日<第二部>の終わりまでに、みなさんのI Challenge に続く言葉をみつけてほしい」と、力をこめて会場全体に語りかけます。
「今日一日をつくるのも私たち一人ひとり。全身全霊で積極的にまっさらな気持ちですべての話を聴いていただきたい。傍観者にならないで、100%参加の気持ちで一日を過ごし、一日が終わるときに、いい日だった、すごくたくさん学んだ、わくわくしていると思うかどうかはあなた次第です」
会場のみなさんが大きく頷いたところで、佐々木かをりが高らかにスタートを宣言。
「私たち一人ひとりのI Challengeが、夜7時の時点はWe Challengeになって、新しいダイバーシティの道をみんなで拓いていきたいと思います。準備はいいですか?」
大きな拍手とともに<第二部>が幕を開けました。