ROUNDTABLES
円卓会議
円卓会議4私に限界はあるのか?
限界なんてない! 好奇心を解放して、アイデアをあふれさせよう
若宮 正子氏Masako Wakamiya
ITエバンジェリスト
参加者とともにディスカッションする円卓会議。「私に限界はあるのか?」というテーマでは、ITエバンジェリスト・若宮正子さんと、「無駄」と言われる発明を続けるクリエイター・藤原麻里菜さんを迎えました。進行を務めるのは、ハピネスの重要性を追求する、YeeY代表取締役の島田由香さんです。「今日は世代を超えたガールズトークをさせていただきたいなと思います!」と、島田さんの元気あふれる言葉から、セッションが始まりました。
まずは自己紹介を兼ね、それぞれの活動内容について語ります。藤原さんが動画で見せてくれたのは、接続が悪いふりをしてオフラインにする「オンライン飲み会緊急脱出マシーン」、パンチをすると謝罪メール文が送られるマシーンなど、プログラムで繰り出される発明品の数々。そのアイデアに、島田さんと若宮さんも笑いが止まりません。そのアイデアの源について聞かれると、「プリンストン高等研究所の創設者が『有用性という言葉を捨てて、人間の精神を解放せよ』と言っていて、それを心に秘めてやっているところがあります」という答えが返ってきました。
藤原 麻里菜氏Marina Fujiwara
発明家
若宮さんが共有してくれたのは、「創造的に生きたい」という言葉と、自作のアプリ、3Dプリンタでつくったペンダント、Excelを使ったアート作品です。「ペンダントは、AppleのCEOに呼ばれたときに作りました。早く言えば、面白いこと大好き人間。自分が面白いと思うものを作っちゃうということなんです。今着ているブラウスも、Excelアートで作りました」との言葉に、「わぁー、すごい!」「キレイ!」と、思わず2人から歓声が上がります。
そして島田さんは、YeeYの活動を紹介。「日本のウェルビーイングを底上げしていくことをミッションとしています」と語り、プロフィールとともに人手不足の一次産業とワーケーションをつなげた取り組みなどをシェアします。現在もそのプロジェクトで、和歌山県にいるとのこと。「私は形あるものを作ってはいないんですが、人が気づく場や機会を作るということを、いろいろな方に協力していただきながらやっています」と、近況報告してくれました。
島田 由香氏Yuka Shimada
株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役
ここからはしばらく、3人の賑やかなフリートークです。「アイデアはネガティブな側面を面白いものに変換してくれるというのがすごい」と藤原さん。厳しい戦時中も笑いの絶えない家庭で育ったという若宮さんは、「悩みじゃなくて、ユーモアが出てくるのは人間力」とうなずきます。「近くの人が笑っているって、幸せですもんね」と、島田さんも答えます。
そんな楽しい雰囲気のまま、後半は参加者も加わるディスカッションへ。島田さんが質問を募ると、次々と手が上がります。「ワクワクできる好きなこと、それだけで生活する方法を見つけるためには、どんな考えとアクションが必要?」「失敗から生まれた自信作はありますか?」「価値観の合う仲間を見つける方法は?」「周りの人からサポートを得るためには?」……時間ギリギリまで皆さんからの質問が飛び、さらに活発な会議となっていきました。
あっという間に終了時刻となり、「最後に一言お願いします!」と島田さんが2人に声をかけると、若宮さんからは「とりあえず、やってみましょう!」、藤原さんからは「無駄でもいいから、やってみましょう!」と、元気いっぱいの答えが返ってきました。
「自分がベストを尽くしていると思ったら、起こることすべて必然です。皆さんが今やっていることは本当に価値あることだから、限界なんてございません。可能性をどんどんあふれさせていただければと思います。何かあったら、この3人のガールズを思い出してください!」と締めくくった島田さん。楽しむこと、アイデアやユーモアの大切さ、そこから生まれる挑戦をまさに体現する3人から、たくさんのパワーを受け止めた70分でした。