MORNING SESSION
モーニングセッション
モーニングセッション人生三毛作。私が続けるチャレンジ
各ステージで社会と自分を戦略的に分析!「三毛作」の職業人生
本田 桂子氏Keiko Honda
コロンビア大学国際公共政策大学院客員教授
「この会議は元気がでるので、参加させていただけて嬉しいです!」と満面の笑みで登場された本田桂子さん。現在はニューヨークで活躍されていますが、この日は偶然日本にいらしたため、東京のメインスタジオからスピーチしていただくことになりました。以前に登壇された第26回で大好評だったテーマ「人生三毛作」。今回はそのアップデートされたバージョンとのことで、期待が高まります。
第一章は専門職、第二章は管理職役員、そして今現在である第三章は社会へ還元するという3つのステップでの貢献を、「職業人生の三毛作」と表現した本田さん。さらにそれぞれの役割で重要と考えてきたこと、そのために実際に何をしたのかを振り返っていきます。
男女雇用機会均等法の前、四大卒女性の就職難のなかで入社した外資系コンサルティング会社では、専門職の検討として「世の中のニーズはどこにあるのか、その専門家は多いか、自分に専門性はあるのか」など、きめ細やかな問いを立て、YES、NOで自ら答えながら分析。M&Aとコーポレートファイナンスを選択します。
そこからスキルの構築方法を考察し、「スキルギャップはどの程度か」などを検討。
「アメリカの経営大学院に2年間留学した後、コンサルティング会社で修業という判断に至りました。四大卒女性は日本企業に応募もできなかった時代。日本でのスキル構築はできない、英語のスキルもない。だとしたら、リスクを取っても頑張るしかないと」
さらに第二章の管理職役員時代では、世界銀行グループの多数国間投資保証機関(MIGA)の長官CEOを務めるまでの道のり、第三章では複数の企業の社外取締役、コロンビア大学国際公共政策大学院客員教授に至った経緯なども、「なぜその判断をしたのか、何を重要と考えたか、実際に何をしたか」と、その都度、冷静に自分に問いかけながら、戦略的に歩んだ道のりが語られていきました。
「四毛作はありますか?」という佐々木かをりからの質問には、弾けるような笑顔を見せながら「少なくとも三毛作部分はまだ“やりきった感”は全然ないので、やることはまだたくさんあるなと思っています」とコメント。「できれば社外取締役として勉強した成果をここでお話しできる日がくるといいなと思いつつ、頑張ります」と、力強く締めくくりました。
人生のチャレンジの日々における重要な視点が、惜しげもなくシェアされたスピーチ。参加者一人ひとりが、大いに勇気づけられるひとときとなりました。