REPORTオープニングセッション

オープニングセッション

岸田総理メッセージ

ダイバーシティの推進、社会課題の解決に向けて、次の大きな一歩を。

森 まさこ氏Masako Mori

内閣総理大臣補佐官
(女性活躍担当)

岸田内閣総理大臣のメッセージを手に、内閣総理大臣補佐官(女性活躍担当)森まさこ氏がメインステージに登壇。

「岸田総理はこちらの会議に出席することを大変楽しみにしておりましたが、さまざまな状況により出席が困難になってしまいましたので、総理補佐官の私が岸田総理のメッセージを代読させていただきます」と述べ、代読に先立って安倍元総理への深い哀悼の意を表されました。

岸田総理のメッセージでは、多様性の確保は多様な視点によるイノベーションを創出し、日本経済や社会に活力をもたすこと、ご自身がめざす「新しい資本主義」の中核に女性の経済的自立を位置付け、男女間賃金格差の開示義務づけや女性デジタル人材の育成などを進めていること、多様な働き方としてテレワークの推進や男性育休業取得などを進めていくことを強調。

「新しい資本主義」では官民が連携して社会課題の解決に取り組むことを成長のエンジンと位置付けているとし、「みなさまのようなリーダーが、まさに「新しい資本主義」を実現するための私のパートナーです。みなさまがDrive Diversityをテーマとする本日の会議で、さらに多くの学びを得て、ダイバーシティの推進、さらにはあらゆる社会課題の解決に向けて次の大きな一歩を踏み出されることをご期待申し上げる」と、この会議への絶大なるエールをおくってくださいました。

代読を終えた森まさこ氏。「安倍元総理の女性活躍推進に対する思いを受けて、岸田内閣においても、私が歴史上初の女性活躍担当総理補佐官であり、官邸で働いている政治家9人の内1人だけの女性、しかも10年ぶりに官邸に居る女性の政治家です」と、ご自身の状況を語られました。また、先般取りまとめられた「新しい資本主義」のグランドデザインについて、その冒頭には、「新しい資本主義」に女性活躍を横断的に反映させることでその基盤を強化することの重要性が書き込まれ、岸田総理の強い思いが表れている、と述べられました。

最後は、「本日の国際女性ビジネス会議が、まさに「新しい資本主義」、女性と経済に大きな活力を与えていただくことを期待申し上げる」と、この会議への期待の言葉で締めくくりました。

◆岸田総理メッセージ全文
 一昨日、安倍元内閣総理大臣が逝去されました。安倍元総理は、総理在任中、この国の未来を切り拓くための大きな実績を、女性活躍を含む様々な分野で残されました。心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
 第27回国際女性ビジネス会議の開催に当たって一言御挨拶申し上げます。
 多様性の確保は、多様な視点によるイノベーションを創出し、日本経済や社会に活力をもたらします。私が目指す「新しい資本主義」では、中核に「女性の経済的自立」を位置づけ、企業に対する男女間賃金格差の開示義務付け、女性デジタル人材の育成、企業の女性役員比率ランキングの掲載などを進めています。
 また、多様な人材の活躍を進めるためには、多様な働き方を受け入れる社会が不可欠です。テレワークの推進や男性の育児休業取得などの働き方改革も手を緩めず、着実に進めていきます。
 「新しい資本主義」では、官民が連携して、社会課題の解決に取り組むことを成長のエンジンと位置付けています。本日は、企業経営や社会活動をリードされている方々に加え、これからの時代を担う、高校生や大学生、更には、ダイバーシティに関心のある男性も参加し、議論されると聞いています。皆様のようなリーダーが、まさに、「新しい資本主義」を実現するための、私のパートナーです。
 皆様が、「Drive Diversity」をテーマとする本日の会議で、更に多くの学びを得て、ダイバーシティの推進、更には、あらゆる社会課題の解決に向けて、次の大きな一歩を踏み出されることを期待申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

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