REPORTアフタヌーンセッション

アフタヌーンセッション

ダイバーシティでつくる「未来の東京」

女性の感性と発想力が、数々の構造的な課題を乗り越える原動力に

小池 百合子氏Yuriko Koike

東京都知事

アフタヌーンセッションは、小池百合子東京都知事のメッセージからスタートです。
「今年のテーマは、“Drive Diversity”。誰もが持てる力を存分に発揮して、自分らしく活躍できる社会に向けた、まさにこの時代にふさわしいテーマですね」
凛とした表情で、参加者に語りかけます。

「今、世界は大きな変革期に差し掛かっています。これまで見たことのない時代に突入しています。だからこそ、社会全体のしなやかさ、柔軟性が求められている、多様な意見が必要な時です」
コロナ禍、そして戦争、人類が解決しなければならない課題が山積の今、ダイバーシティの重要性を訴える小池都知事。

そして世界経済フォーラム発表のジェンダーギャップ指数120位(2021年)という数字にふれ、「もっと多くの女性が意思決定の場で活躍すべきと、長年言い続けています。社会に根強くある、性別による役割分担、アンコンシャス・バイアスを解消しなければならない」と語り、話題は東京都における取組へ。

女性ベンチャーに短期集中型育成プログラムを提供する「APT Women」では、これまでに総勢160名を支援。さらに女性経営者が一堂に会する会議「NEW CONFERENCE」を立ち上げ、スケールアップと社会課題解決を両立する女性経営者を「東京女性経営者アワード」として表彰するなど、日本の女性活躍推進を東京からリードするべく、様々な事業が推し進められていることが紹介されました。

「女性の感性、そして発想力というのは、数々の構造的な課題を乗り越えることを可能とする、 また東京を持続可能な都市へと進化させていく原動力になります。女性の力で東京のダイバーシティを加速する明るい未来に向けて、一緒に頑張っていきましょう!」
最後に女性たちへ、小池都知事から温かなエールが送られました。

一人ひとりにしっかりと語り掛けてくるメッセージに、佐々木かをりが「東京都の知事が女性でリーダーシップを取っていらっしゃるのは私たちにとっても励みになりますし、本当に心から尊敬しています」と、感謝の言葉を述べます。「東京都では、先ほど知事からご紹介があった起業家だけでなく経営のトップに立つ女性たちを応援していく『NEW(Network to Empower Entrepreneurial Women)』というプロジェクトがあります。引き続きみんなで応援していきたいと思います」と、東京都の取組を後押しし、熱い共感とともに、午後のセッションへの期待がさらに高まりました。

INDEX各レポートを読む