REPORTイブニングネットワーキング

イブニングネットワーキング

メッセージ

▶︎小林製薬株式会社 小林 章浩氏
小林 章浩氏Akihiro Kobayashi

小林製薬株式会社 代表取締役社長

ダイバーシティインデックスで上がった成果と、見えてきた課題

あっという間にイブニングセッションとなりました。ここで、第27回国際女性ビジネス会議を支えてくださっている企業パートナーのご紹介をさせていただきます。はじめにご登場いただいたのは、毎年ゴールドパートナーでご参加いただいている小林製薬株式会社の代表取締役社長・小林章浩さんです。

「今年も、本当におめでとうございます。企業パートナーとして、本当にうれしく思います。今日は50人以上の社員が参加しているんですが、みんな大変勉強になったんじゃないかなと思っています」
笑顔でこう切り出した小林社長。「おかげさまで我々もダイバーシティ経営を推進しておりまして、佐々木(かをり)さんにもサポートいただき、ダイバーシティインデックスを毎年受けています」と語ります。

「ダイバーシティインデックス」とは、組織のダイバーシティ進度を可視化する世界初のプログラム。年1回の計測と数値化に小林製薬も参加しています。その結果について、「会社がダイバーシティ経営を推進しているというスコアも、喜ばしいことに徐々に上がってまいりましたし、社長がそれを推進しているというスコアも少しずつ上がってきたので、これからも進めていきたいと思っています」と、成果が出ていることを語ってくださいました。

一方で、「課題もいくつか出てきています」とのこと。ダイバーシティ、イクイティ、インクルージョン、ガバナンス&イノベーションという4つの評価視点のうち、インクルージョンのスコアが低くなっているという結果について、「いくつかきちんとプランニングをして、そのスコアを上げられるように努めたいと思います」と、前向きに取り組むことを宣言し、ダイバーシティインデックスで可視化されるデータや情報が経営に役立つことをお話になりました。「毎年新しい課題がどんどん出てきますので、非常にそれが楽しみですし、またそれを改善するのも楽しみに思っています」と、笑顔で語られました。

「サンプル数が増えれば増えるほど企業間比較ができますので、ご参加の企業の皆さまはぜひダイバーシティインデックスを受けていただいて、一緒にやっていきましょう!」
参加者に向けて、呼びかけてくださった小林社長。ダイバーシティ経営を進める企業パートナーとして、力強いメッセージを発信してくださいました。

▶︎NEC 森田 隆之氏
森田 隆之氏Takayuki Morita

NEC 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO

ハードルを超えてダイバーシティを進めて行きたい。それが会社の力につながる

小林製薬社長のお話に続き、同じく今回の会議のゴールドパートナーであるNECから、代表取締役 執行役員社長 兼 CEOの森田隆之さんが画面に登場されました。

「今年もバラエティに富んだ話題で学びがあった」と笑顔で登場した森田社長。
「NHKで行われているリスペクトトレーニングや、水原さんが話されたインティマシーコーディネーターという職業などが新鮮だった。河野太郎議員の『当事者の熱量』という言葉にはハッとし、それがダイバーシティのパワーを生むのだと気づいた。」
そして野口聡一さんが昨年のトークショーで話題になったメリトクラシーに触れたことを「嬉しい発言」としつつも、「私も昨年以来、社内でメリトクラシーの話を随分多くしてきたが、野口さんにメリトクラシーが上から目線と指摘されたのでこれからは『ダイバーシティはイノベーションの源泉』という以前からしてきた話に戻そうかと思いました(笑)」

さらに森田社長は、ダイバーシティの「見える化」が非常に大事であると指摘します。
「インフラをつくるときは数値目標が重要。NECも30% Club Japanに入った。中期経営計画の中で2025年度までに女性管理職比率20%、女性または外国人の役員比率20%を目指し、新卒/キャリア採用における多様性確保の強化にも取り組んでいる。さまざまな改善に向けて日々努力している」、と言います。
「なんとかハードルを超えてやっていきたい。それが会社の力につながるんじゃないかと思っています」

最後は、「国際女性ビジネス会議、ぜひ50回まで!」と、力強いエールをおくってくださいました。

▶︎野村ホールディングス株式会社 奥田 健太郎氏
奥田 健太郎氏Kentaro Okuda

野村ホールディングス株式会社 代表執行役社長 グループCEO
野村證券株式会社 代表取締役社長

百枝 信二氏Momonoe Shinji

野村ホールディングス株式会社 執行役員

パラダイムシフトのなかで、自らスピード感を持って変わるために

シルバーパートナーとしてご参加くださった野村ホールディングス株式会社からは、グループCEOの奥田健太郎さんからメッセージが届きました。はじめに、執行役員の百枝信二さんが登場します。「今日は朝から参加し、たくさんのエキサイティングな話を聞かせていただいて、本当にありがとうございました。企業人として、改めてダイバーシティ経営の重要性というのを再認識した時間でした」と、笑顔で感想を述べられてから、続いて、奥田CEOからのメッセージです。

「本日もパートナー企業として参加させていただき、大変うれしく思います」という温かな言葉から始まりました。そして、「野村グループでは、現在、世界30以上の国や地域で、26,000人を超える社員が働いています。そのうち4割が海外に在籍し、社員の国籍はおよそ90か国と、多様なバックグラウンドをもった仲間たちが互いに協力し、日々切磋琢磨するグローバルなチームです」と、ダイバーシティが進んでいる企業としての強みを語ります。

「パンデミックや地政学リスクの経済化など、今、私たちはパラダイムシフトの真っただ中にいます。社会が大きく変化するなかで、私たちはこれまでの固定概念にとらわれることなく、自らスピード感を持って変わっていく必要があります」
さまざまなリスクを抱える現代に、向かうべき方向を示す力強い言葉とともに、「私は、機会あるごとに全社に新しいことへの挑戦を呼び掛けています。これを実行していくためには、お互いの価値観を受け入れる、ダイバーシティ&インクルージョンが大変重要です。本日のような取り組みを、一緒に広げて行きたいと思います。頑張っていきましょう!」と、参加者へ向けてエールが送られました。

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