REPORTアフタヌーンセッション
アフタヌーンセッション
Technologies Now
私たちの暮らしをプラスに変える、最先端テクノロジーの世界
石井 暁子氏Akiko Ishi
一般社団法人 セルフサポートマネージメント 代表理事
アニス・ウッザマン氏Anis Uzzaman
ペガサス・テック・ベンチャーズ、代表パートナー 兼 CEO
このセッションでは、私たちの暮らしをプラスに変える可能性に満ちた3つの最先端テクノロジーを紹介しました。
初めは、2003年に手術がきっかけで全盲となった石井暁子さんが紹介するマイクロソフトのアプリ「Seeing AI」。これは目に障碍のある方を支援する無料のiPhoneアプリで、まわりの風景や人や文字を音声で教えてくれるものです。
映像では、石井さんご自身が生活のさまざまな場面でSeeing AIを活用している様子が映し出されます。
仕事場では、会議室の部屋番号をアプリで確認したり、会議中に紙資料の文字をその場で音声読み上げをさせて、仕事を円滑に進めていました。
家庭では、娘さんの様子を知るため、「3歳の女の子が本を読んでいる」とSeeing AIの写真認識機能を活用して子育てのサポート役としても利用していました。
また、照明の明るさも音のトーンで確認できるなど、感心することばかりです。
「見えていたときと同じような感覚を取り戻すことができました」という石井さんの一言が印象的でした。
続いて、アメリカ、シリコンバレーを拠点とするアニス・ウッザマンさんが、2022年の世界トレンドの一つとして「メタバースが輝く」というトピックを映像で紹介。Facebookが昨年社名をメタに変更し、ヨーロッパでは開発のために1万人雇用の計画があること、メタバースによってユーザーは仮想世界で買い物もエンタテインメントもビジネスもできることが伝えられます。
また、広々とした宇宙の映像を見ながら子どもに土星を教えている様子が映し出され、バーチャルで宇宙に旅をしたり、地球上の同じ場所の200年前、200年後が見られたり、教育、旅行などにおいても限りない可能性があることを垣間見ることができました。
エリザベス・ガズダ氏Elizabeth Gazda
CEO Embr Labs
そして、3番目は、エリザベス・ガズダさん。更年期障害の症状を解決する画期的なウェアラブル「Embar Wave」の開発者です。このブレスレット型のサーモスタットは、自然にかつ包括的に体内に働きかけホットフラッシュを即座に緩和。睡眠改善、不安解消などの効果もあるといいます。ボタン一つで様々な症状をサポートし、すでに10万人以上の女性に愛用されているということで、更年期世代の参加者の興味を喚起したのではないでしょうか。
ハンディキャップのハードルを下げたり、体調不良の症状を緩和したり、仮想世界で買い物もビジネスも教育も旅行もできたり・・・。私たちの暮らしにプラスをつくり、より良い方向へ変えるテクノロジーの今を、目の当たりにする貴重な時間となりました。