REPORTアフタヌーンセッション

アフタヌーンセッション

メッセージ(ショートビデオ)

その人にあった形で人生を切り拓いてくれる、可能性に満ちたテクノロジー

せきぐちあいみ氏Aimi Sekiguchi

VRアーティスト
クリーク・アンド・リバー社所属

画面に映し出された映像は、室内空間に浮かぶカラフルな植物や鳥。やがて、オフィスの空間に花を描く指先が現れます。ここで登場したのは、VRアーティストとして国内外で活躍するせきぐちあいみさん。Forbes Japanが選ぶ2021年の顔100人にも選出された「時の人」です。

スマートグラスを装着したせきぐちさんは、ご自身のオフィスを別世界に変貌させた様子を伝えてくれます。
「これは鎌倉の銭洗弁天のフォトグラフデータにVRで絵を描き、そのデータをオフィスに出力したものです」。
言葉通り、それはまるで本物の銭洗弁天が出現したかのよう。

VRの中に広がる360度の空間をキャンパスにアート制作を行っているせきぐちさんは、AR、現実とバーチャルをミックスした表現方法も行っています。そして、そのテクノロジーの可能性をこう語ってくれました。

これらのテクノロジーはアートの世界だけでなく、私たちの生活、ビジネス、教育、エンタメなどあらゆる側面から新しい人生を切り拓いてくれる可能性に満ちたものだと体感している。
若者にとって新たなクリエイティブを発揮できる素晴らしいフィールドでもあると同時に、高齢の方、障害のある方、家からあまり出られない方も世界とつながることができる。
ジェンダーや人種、ルッキズムにコンプレックスがあっても、アバターになることで解放される。
地域の格差も解消されたり、リアルな世界でのシミュレーションが行えることでコストの削減になったり・・・
「言い出したらキリがないぐらい、その人にあった形で人生を切り拓いてくれるような、可能性に満ちあふれたテクノロジーです」

そして最後は、和の世界をモチーフとした幻想的なVR作品が披露されました。床の間にある掛け軸のフレーム内、そこに広がる空間に彼女が墨絵を描いていくような、伝統的な日本文化と最新テクノロジーの融合された美しい作品に魅了されながら、このセッションが終わりました。

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