画面からあふれだすパッション、
力強いメッセージ!
世界中から50名の各界リーダーと1000人超が参加し、
「NEXT CHAPTERS」を開いた一日。
毎年夏の国内最大級ダイバーシティカンファレンス「国際女性ビジネス会議」。第26回目となる今回も、昨年に続き完全オンラインでの開催となりました。
2021年9月12日(日)開催当日は、サイトオープン直前までお申し込みが続き、今年は男性が17%と、国際女性ビジネス会議史上最多をマーク。高校生から経営者までと幅広く、日本、アメリカ、中国、イギリス、オーストラリア、ケニア、メキシコ、マレーシア、ジンバブエ、フランス、香港、など世界15カ国・地域から志高い仲間たち1000人超がログイン。オンラインで参集しました。
開始時刻の10時になると、東京のメインスタジオから、国際女性ビジネス会議創設者・総合プロデューサー・実行委員長である佐々木かをりがご挨拶。この会議はこれまでも毎年、佐々木かをりが企画し、キャスティングし、演出し、プロデュースし、進行を務めています。ほぼ全ての登壇者が長年の交流の中から佐々木かをりとの深い信頼関係のもと佐々木が提案するその年のテーマと、佐々木が創り出す1日のストーリーに共感し、登壇してくださっています。
最初の挨拶では、その登壇者や参加者など、世界中からのアクセスに感謝を伝えるとともに、今年のテーマ「NEXT CHAPTERS」に託した想いを語ります。
「NEXT CHAPTERSとは次の章が始まるということ。コロナ禍を超えて、新しいページをめくる。あえて複数形にしたのは、経営、ビジネス、政治、スポーツ、海外の事例、環境、新しい価値観などを学ぶこと、そして、社会のこと、自分のキャリアのことなど、複数の本のページをめくってみて欲しいからです。今日1日のプログラムには、ストーリーがあります。様々な視点で次の章を考え、感じる一日にしてください」。 さあ、10時間ノンストップ、ダイバーシティカンファレンスのスタートです。
ここから、世界各地で活躍する50名の各界リーダー達が続々登壇します。トップバッターはニューヨークから、前MIGA長官で現在はコロンビア大学大学院で教鞭をとる本田桂子さん。ご自身の体験から「人生三毛作のすすめ」を提唱し、「人生で一番良い時期はこれから!」と参加者を鼓舞します。続いて911メモリアルプラザから、NHKワールド エグゼクティブプロデューサー高雄美紀さんが生中継。911からちょうど20年目の夜、祈りを捧げる人々の姿が美しく映し出され、高雄さんが伝えるエピソードに心を熱くしました。
次にカリフォルニアから、Google本社で製品・サービスのプライバシーオペレーションを主導するランドバーグ史枝さんが「過去3ヶ月で、新しいことを始めましたか?」と問いかけます。そして、スイス、ジュネーブからILO本部統計局長ラファエル・ディエス デ メディナさんが、労働の世界でダイバーシティ&インクルージョンがどの程度進んでいるかILOの持つ最新データを紹介されました。
ここでステージは東京のスタジオへ。NEC代表取締役 執行役員社長兼CEOの森田隆之さんとマネックスグループCEOの松本大さん、佐々木かをりが「ダイバーシティ経営。経営者の役割」をテーマに、メリトクラシーとダイバーシティの話題などで熱いトークに。その後今度はパリに飛び、ユネスコ本部からガブリエラ・ラモスさんが「女性のエンパワーメントをユネスコはサポートする」と表明。
次なるトークショーでは、MPower Partnersを立ち上げたキャシー・松井さん、村上由美子さん、関美和さんと、NECグローバルファイナンス本部長の青山朝子さんが「なぜ今スタートアップにESGが必要か」を明快に語りました。
一気に午前中を駆け抜けて迎えたランチタイムは、参加者同士のネットワーキングセッション。世界からの参加者がブレイクアウトグループで少人数での出会いの時間。「参加は初めてですか?」「すごい人達がすごい話をされていますよね」「後輩にも伝えたいです」など、短い時間を惜しむように会話が弾みました。
午後の幕開けは東京のメインスタジオから。注目の衆議院議員の野田聖子さんが「生きづらさを感じている人たちが意欲を持って様々な貢献のできる舞台をつくることが与党の役割」といい、「ネクストチャプターは、子どもという日本人をしっかり育て支えてゆくこと」と力を込め語ります。
颯爽と登場したスポーツコメンテーターの小谷実可子さんは、TOKYO2020のスポーツディレクターとして選手村などでの経験から多様性と調和、東京アクションについて振り返り、そこへ組織委員会会長の橋本聖子さんが加わって、組織委員会理事も務める佐々木かをりと3人のトークタイムも。そして、橋本聖子さんは、「オリパラでは多くの気づきがあった。これらを政策につなげることこそが大切」と、まっすぐ前を見つめて力強く語りました。
気づけば時計は午後3時をまわり、第4セッション「テーマ別 円卓会議」へ。キャリア、ダイバーシティ経営、SDGsマーケティングなど5テーマのセッションが同時進行で進みます。この時間帯だけは同時通訳がつきません。日本語で行われる3セッションか、英語で行われる2セッションから参加者が興味のあるテーマを選び、各分野の第一線で活躍するスピーカーの議論を聞いた後、参加者とのディスカッションが行われました。どのセッションも熱を帯び、たくさんの質問で進んでいきました。
高まる熱気の中でプログラムは後半へと突入。また全員が集まります。第5セッションのはじめは、最近アフガニスタンから自衛隊機でパキスタンに退避したばかりの共同通信社カブール支局通信員 安井浩美さんが、現地の皮膚感覚を生々しく伝え、続いてジュネーブからWHO感染症危機管理シニアアドバイザー進藤奈邦子さんがCovid-19の今後の見通しと日本の現状を語ります。その後は、日曜日の昼過ぎのパキスタンへ。起業家マヒーン・アダムジーさんが女性が教育を受けたり仕事をするのも厳しいパキスタンで取り組んでいる教育の輪を広げる事業について、ケニアからは、起業家ワンシーロ・ワウェル・ワイタカさんが自らの体験とアフリカでの新しい風について起業ストーリーをシェア。ナイロビの素敵な景色も窓から見せてくれました。
さらに、インド。メトロなど大型インフラ事業のマネジメントをリードする阿部玲子さんが多国籍チームのマネジメントについての実績を笑いも交えて力強くシェア。そして小池百合子東京都知事からの力強いエールに続きました。
今度は徳島県・上勝町へ。東京から現地へ移住し、ゼロ・ウェイストを実現すべくセンターを運営する20代の大塚桃奈さん。そして香港からThought leaderのチャンドラン・ナイールさんが、テクノロジーばかりが未来ではない、「未来は命あるものだ」と深い洞察を共有。多様な視点で考えて来た1日の最後は、エッセイスト小島慶子さんとユニリーバ・ジャパン取締役島田由香さん。SDGs時代の幸せ、NEXT CHAPTERSでの価値観について、「まず今、幸せであることの大切さ」を語りました。
内閣府男女共同参画局長 林伴子さんは、1日を受けて、ジェンダー平等は日本政府の確固たる方針、「若い女性たちが元気、活躍できるようにしっかりイノベーションを起こしていきたい」とパワフルに締めくくりました。
ここで、小林製薬社長のメッセージや、NEC、野村ホールディングス、大和証券など企業パートナーが本日の会議に参加しての体験や会議支援の価値を語ってくださり、続いて、高校・大学生の参加を支援するマッチングスポンサーと、支援された学生たちが紹介されました。支援を受けて参加した学生の中には、ケニアの女子大生も4名。男子大学生は「多様性の中でがんばっている男性もたくさんいる、それぞれに頑張っていけたら良いと思う」とコメント。大きな拍手となりました。
ここで再び参加者同士のネットワーキング。1日の体験を終え、学びと興奮を周囲の人と具体的に分かち合い、確認しあいました。
いよいよフィナーレです。本日のスピーカーのみなさんが勢ぞろいし、画面いっぱいに笑顔とパッションがあふれています。「セッションごとにすごいインスピレーションを受けた」とGoogle営業戦略本部長の田中若菜さん、「優れた日本女性の声をたくさん聞けた、素晴らしかった」と駐日英国大使ジュリア・ロングボトムさん、「男性も女性も親切と愛で最大級のタペストリーを織り上げましょう」とケニアから登壇した起業家ワンシーロ・ワウェル・ワイタカさん・・・感動と称賛の言葉が惜しみなくシェアされ、歓喜と幸福の渦に!
「来年2022年は7月に予定しています。朝の10時からずっとパソコンの前にいてくださったみなさん、本当にありがとうございました!」 佐々木かをりの感謝の一言で、猛スピードで駆け抜けた最高の一日が幕を閉じました。
「後輩たちのために、娘のために、自分ができることを頑張っていきたい」
「今は社会に何かを還元したい思いでいっぱい。Best is yet to come!」
「自分の進む道を開くヒントが見つかりました」たくさんのメッセージがチャットに寄せられ、エンドロールが流れます。
幸せな昂揚感と充実感に包まれながら、それぞれのNEXT CHAPTERが開かれて行くことでしょう。
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