講演
ユネスコが考えるNEXT CHAPTERS

次のチャプターはあなた自身。ユネスコはみなさんをサポートします!

ガブリエラ・ラモス氏Gabriela Ramos

UNESCO社会・人間科学プログラム担当事務局長補

次なる登場は、パリのユネスコ本部から。佐々木かをりが「OECDでスピーチさせていただいた時に知り合いました」というガブリエラ・ラモスさんです。
ユネスコの社会・人間科学プログラム担当事務次長として、社会的包摂とジェンダー平等の達成、青少年の育成、スポーツを通じた価値観の促進、人種差別や差別の撤廃、人工知能の倫理と、幅広い分野を担当されています。

ガブリエラ・ラモスさんは、「ここ数十年、女性が権利や経済力を得られるようになったのは、みなさまのような方々の活動があるから」と、この会議の参加者達を称える言葉からh話し始めました。しかし残念なことにコロナウイルスがその推進を押し戻し、特に女性に大きなマイナスの影響を及ぼしたこと、さらにアフガニスタンにおいては女性がすべての権利を失うリスクにさらされているなど、世界の今の課題を指摘。

一方で、G20で初めて女性のエンパワーメントの主題が注目されたり、平等を目指すフォーラムで400億ドルの寄付が集まったり、メキシコですべての女性の中絶が合法化されるなど、良いニュースもあると笑顔で語ります。
そして、コロナから復興するときには、例えば女の子を学校に戻すなど、ジェンダーベースの予算組みや、エビデンスベースで証明されたツール、ポリシーを継続的に実践することが重要といい、「私は、ビジネス分野ではクオータ制が唯一の方法だと思っています」と強調。

ガブリエラ・ラモスさんがリードするユネスコの社会・人間科学プログラムでは、AIやスポーツなどの新しいセクターにおいても、具体的な活動や報酬におけるジェンダー平等を強く推進しているといいます。たとえば女性主導のAI技術開発などもその一つ。
では、多くの分野でジェンダー平等を実現するためには何が必要なのでしょうか。それはまずマインドセットを変えること。「メンタリティの変革を加速し、女性が十分に能力を発揮できるように、ユネスコは力を注いでいます」

そして最後にこんなパワフルな言葉をいただきました。
「次のチャプラターは何かと聞かれたらあなた自身です。成功したビジネスは女性が引っ張っています。みなさんのようなリーダーシップ、コミットメント、そしてそれを推進する力が大切です。ユネスコはサポートします。そしてみなさんを頼りにしています」

ユネスコの取り組みを知り、大いに勇気付けられるメッセージとなりました。

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