「おっさんは『女は泣く、女は休む』と言う。しかし男は怒るし、男だってタバコ休憩を累積すると相当なものだ。『女に下駄を履かせるのはけしからん』と言う。しかし男は既に2つも下駄を履かせてもらっている。『男性』という下駄、そして『年長者』という下駄。」冒頭、八木洋介さんが日本人男性の既得権を描く切り口が、リズミカルで小気味よい。
多国籍チームのマネジメントについて、
阿部玲子さんの「Interface Managementを大切にしている。日本を持ち込まない、だが日本を忘れない。」というフレーズが心に残る。この言葉の意味を今後の仕事で考えて続けてゆこうと思う。
八木洋介さんからは、「万国共通にならないこと。またローカル文化をそのまま取り込むことは止め、組織文化/共通の価値を新たに創出することが必要。」と。ローカルとグローバルとの融合とは?今後人間社会の進むべき方向とは?について道筋が示されたように感じた。
Sonja Vodusekさんは、各地文化理解の大切さを、コミュニケーション、ダイニング、意思決定の3つの観点から説かれた。中でも食文化の尊重という観点は新鮮であった。これはマネジメントが利益拡大のみでなく、従業員の多様性や個人的幸福実現についても経営責任として視野に入れていることを思わせ、学びとなった。
Katty