日本の未来に向けて
子どもを社会全体で育てるというマインドを、私たちから始めましょう
「ランチが終わり、みなさんがゆったりとお茶を楽しむころに午後のプログラムがスタートしました。ステージに上がったのは、昨年に引き続いての登壇となった衆議院議員の小泉進次郎さんと、国際女性ビジネス会議実行委員長の佐々木かをりです。セットされているイスの話題などで楽し気に始まったトークショーに、みなさんから熱い視線が注がれます。
「日本の未来、子どもの未来について、今日はお尋ねしたいことがたくさんあります。まずは最近、小泉さんが工夫されていることがあるとのことだったので、そのお話から」と佐々木が切り出すと、小泉さんはさっそくスライドで「これは僕が地元で開催した『0歳からの活動報告会』の告知ポスターです」と映像を示します。
「実は『活動報告会』という言葉は、政治の世界ではあまり使われません。国政報告会とか言われることが多いんですね。これをわかりやすい名前にしたことと、子どもが走り回ってもいい、もっとみなさんが来やすい会場にしたい、ということで、キャッチフレーズは『投票は18歳から、演説会は0歳から』としました」
当日は子どもたちを含む800人もの人が訪れ、大盛況だったといいます。
「自分のAct Positiveのひとつが、まずはこれです」と笑顔で語る小泉さんに、佐々木も「素晴らしい! やっぱり、近づいたり、聞いたり、触れたりという機会を増やすことが大切ですね。今日のこの会場にも、10歳の男の子と女の子の参加者がいます。毎年、何人かの小学生が会議に参加してくれています」と、会場にも語りかけます。
続いて、小泉さんが提案している政策「こども保険」へ。「教育国債や消費税など、こども・子育て向けの財源について、色んな議論がありますが、私が提唱しているのが『こども保険』社会全体で子どもを支える持続可能な仕組みです」と説明する小泉さん。「個人的には保険という方法で集めるのはいいと思っているんです。あとは配り方」と、佐々木が議論を掘り下げていきます。
さらに「今日の参加者は、申込時にお願いしたアンケート集計結果よると、子どもがいる方が42%。半分くらいは子どもがいらっしゃらない。まずは子どもを社会全体で育てるというマインドを、私たちから始めましょうか」と佐々木が提案。会議のフィードバックで、こども保険についてのAct Positiveなアイデアを募集すると発表し、小泉さんが「じゃあ私ならどうするか、ということをどんどん投げてほしい。批判でも一向に構いません」が呼びかけると、大きな拍手が起こりました。
まだまだトークが盛り上がる中、惜しまれつつも時間が迫ります。最後は参加者全員で立ち上がり、小泉さんと集合写真を撮影! 日本の未来、子どもの未来をともに考える仲間として会場全体がひとつになり、一歩を踏み出した時間となりました。