Asia is changing
トークショーAsia is changing
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キャシー松井
ゴールドマン・サックス証券株式会社 副会長
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江田 麻季子
インテル株式会社 代表取締役社長
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シャノン・カラヤナミトゥル
Orami共同創設者(タイ)
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アルトマン 京子
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一人ひとりが始められる意識改革、行動を促すことで、確かな変革が起きている
午前中最後のプログラムは、女性リーダーたちによる英語によるセッションです。ファシリテートを務めるジャーナリスト、アルトマン京子さんが、この議論の背景として1980年代から現在に至るまでのアジアの変革を述べます。
「80年代、日本では女性初の党首である土井たか子さんが変革をもたらしました。中国では天安門事件が起こっています。90年代にジャック・マー氏がアリババを創業。社員の半分は女性で、管理職の3分の1は女性です。確かに変革は起きています」
ゴールドマン・サックス証券株式会社副会長であり、マクロ調査部アジア部門統括を務めるキャシー松井さんは、「グローバルな中産階級の消費者が、西洋諸国から東洋に変わってきている」とし、時代の変化の中で「ダイバーシティは選択肢ではなく、ビジネスの中心的なものであると日本政府が理解したことが重要な転換だったのではないか」と語ります。
一方で、ダイバーシティにおける日本の課題を示したのが、インテル株式会社代表取締役社長江田麻季子さんです。
私はいくつかの政府審議会に参加していますが、物事の進み方がゆっくりだと感じています。手続き的な問題もあるとは思いますが、いろいろとスピードアップする必要があると思いますし、私たちも積極的に声を上げることでそこに貢献できると思います。
東南アジア最大の女性向け電子商取引サイトOramiの共同創設者であるシャノン・カラヤナミトゥルさんは、「タイでは女性の管理者が34%」というデータを示しながらも、その実態には疑問を呈します。
「世界男女格差指数をみると、フィリピンは144カ国7位、タイは71位、バングラデシュは71位、インドは87位。非常に困りましたね」。さらにセクハラ問題など、女性の活躍を阻む一面が今も企業に存在することをご自身のリアルな体験も交えて語り、「意識と教育、女性が成功のファクター」と力強く語ります。
「何歳までに子どもを産まないといけないとか、女性が自分で自分をがんじがらめにしています。ダイバーシティは国のレベルだけではなく、女性の意識変革も必要」とシャノンさん。江田さんも「同感ですね。職場でインクルーシブな環境をどうつくればいいのかを、もっとみんなで考えたい。スマートなアイデアだけでなく、イノベーティブな意見も尊重する。リーダーとしてはこういうことがチャレンジ」とうなずきます。そして、「私たちには機会がたくさんあり、社会的な責任がある。これをシェアしなければ」と松井さん。
一人ひとりが始められる意識改革、行動を促す3人のエキサイティングな話に「素晴らしいインスピレーションを与えられた」とアルトマンさん。女性リーダーの声に応えるように、会場から長く熱い拍手が送られました。