ダイバーシティで東京を動かす
東京を変える一番の宝は女性の力。先頭に立つ「ファーストペンギン」に!
「昨年はこの会議に飛び入りで参加させていただき、ちょっとみなさんにスピーチをさせていただいた結果、都知事に当選いたしました(笑)」と、冒頭からキレのいいユーモアで会場のみなさんを惹き付けた小池都知事。
人口1300万人を超える東京都の知事となり、少子高齢化、待機児童などの課題を抱えながら、これまでとは違った切り口で、これまで気づかれなかった「宝探し」を行っていきたい。その一番大きな宝は「女性の力だ」と言います。そして、現在行政系職員の4割が女性という東京都庁、今後はどんどん管理職入りをしていただき「都庁を女性活躍のモデル組織にしたい」と明言。
さらに、都政にのぞむ姿勢「東京大改革」と、そこで目指す3つの「シティ」について、パワーポイントを示しながらプレゼンテーション。「セーフシティ、スマートシティ、ダイバーシティ。安全で安心で女性も男性も輝く東京、そして環境・金融で世界のトップを目指していく」。
その中でもダイバーシティについては、「日本ではまだ十分進んでいないからこそ、これからもっとのばしていけるし、大きな力になり得る。その意味を込めて、待機児童対策、働き方改革、女性ベンチャーの支援などを東京都として応援していく」と述べ、「2020年の3月末までには保育サービスを7万人増やしていく」「働き方改革宣言をした企業を現在の1000社超から5000社まで増やしていく」など、具体的な目標値も示されました。
ロンドン五輪のソフトレガシーであるテレワワークの話や、サテライトオフィスを視察で訪れたエピソードなどもまじえながら、終始一貫まっすぐに力強いメッセージを会場にとどけた小池都知事。最後はこう締め括ります。
「みなさんには、ACT POSITIVEで東京を変える、その先頭にたっていただきたいと思います。先頭にたつ人のことを『ファーストペンギン』と言います。海に飛び込むことは怖いけれど、みなさんが真っ先に飛び込めば新しい世界が広がっていくし、次々にフォロワーも出てくる。そういうポジティブな展開をみんなで『せーの』ではじめましょう!」
パワフルでポジティブな言葉をしっかりと受け止めた会場のみなさんは、割れんばかりの拍手で小池都知事を送り出しました。