トークショー3
「新しい視点で考える」
美味しくヘルシーなランチのデザートが運ばれてくる頃、3つ目のトークショーがスタート。2012年に完成した話題を呼んだ蔦屋書店がある「代官山T-SITE」の建築・内装・アート全てのディレクションを担当された池貝知子さん、世界最大規模のワインコンペティションに日本酒部門を創設し、日本酒の魅力を世界に広めている平出 淑恵さん、そしてファシリテーターとしてフジテレビアナウンサーの佐々木恭子さんを迎え、思いを実現するための新しい視点や姿勢について、楽しいトークが進んで行きます。
平出 淑恵さん
池貝 知子さん
何かを変えたいとき、思いを実現したいとき。どうやって人を味方につけて応援団を見つけるかという問いに、平出さんはご自分の体験を穏やかな口調で語ります。「とにかくクチに出して思いを伝えること。同じ目的をもてる人、ライトパーソンを探すこと。そして、しつこいほどにコミュニケーションを取り、あきらめずにアプローチすること」。2000年からあきらめずに言い続けた、「海外のワインの学校に日本酒のコースをつくること」が、ついに今年実現したとの言葉には、祝福の拍手が。
池貝さんが代官山T-SITEの蔦屋書店をディレクションをされた時は、「ディレクターという立場で、デザイナーのみなさんが輝ける舞台をつくるのが私の仕事だった。様々な個性を調和させるのは難しかったが、自分の軸をぶらさないことを貫いた」と言います。また、女性ならではの強みとして、「直感で、ステキ!とか、でもダサイ!とか、第一声を出してしまう。そうすれば、他の人達の声も引き出せる。自由に言える空気をつくることを大切にしている」とも。
佐々木 恭子さん
「二人目の子どもの育児休暇から復帰したとき、受け身な人生はやめる!と決心する瞬間があった。そして、前からやろうとしていた誰もが持続可能に出来る、子どものコミュニケーションを応援する“アナウンサー先生プログラム”をはじめた」という佐々木さんは、「自分の思いは率直に言っても恥ずかしくないし、言ってみたら応援してくれる人が必ずいる!」と声に力を込めて発言。この言葉に背中を押された女性たちも、会場のあちこちに居たのではないでしょうか。
「日本酒と女性は似ている」そんな言葉も飛び出したカラフルで味わい深い女性3人のトークに、 多くの参加者が身を乗り出して聴き入りました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。