トークショー2
「女性の経営で変わること」
H&M日本法人 代表取締役社長
インテル株式会社 代表取締役社長
コカ・コーライーストジャパン株式会社 常務執行役員 財務経理統括部長
NHK国際放送局 英語キャスター
午前中最後のプログラムは、英語で行われるトークショー。グローバル企業の経営を担う女性たちが登壇します。H&M日本法人 代表取締役社長のクリスティン エドマンさん、インテル株式会社 代表取締役社長の江田 麻季子さん、コカ・コーライーストジャパン株式会社 常務執行役員 財務経理統括部長の青山 朝子さん。そして聞き手は、NHK国際放送局のキャスター、高雄 美紀さんです。
高雄 美紀さん
江田 麻季子さん
2013年10月よりインテルの社長となった江田さんは、新社長が女性であることがニュースで大きく取り上げられたときに「悲しかった」と言います。「女性がこのような立場になっても、特にニュースにならない時代がくるといいですね」江田さんの言葉に、皆さん大きくうなずきます。
H&M 日本法人の社長であるクリスティンさんが現職についたのは2008年3月。H&Mで最年少の抜擢となったことについては、「本当に日本でプレゼンスをつくりたいと思って選んでくれたと考えている。かなり大きな変革のときを迎えていたということ」と、当時を振り返りました。
売上高で世界5位のコカ・コーラボトラーであるコカ・コーライーストジャパン株式会社の常務執行役員 財務経理統括部長として、26社の財務経理チームを統括する青山 朝子さん。自社においてもっとも課題と感じていることは「女性の割合が10％という古い体質」という率直なご意見。
クリスティン エドマンさん
青山 朝子さん
続いて、経営に関わる女性のロールモデルとしてどのようなことが求められていると考えるか、女性ならではの資質を経営に活かすには……など、これからのゲームチェンジに向けてさらに深くディスカッションしていきます。
江田さんが「（代表取締役となって）この8カ月意識してきたのは、他の人と変わりないのだということ。みんなが私を完璧な存在とみている。けれど私は変わっていないし、完璧ではなく、みんなと似た課題を乗り越えようとしているのです」と語ると、エドマンさんも「私たちはスーパーウーマンではないんですよね」と共感します。「昇ることは、まとめていくこと。上に行くことではない。女性という資質を活かして、孤立化せずに、人をつなげることができるんです。男性のような筋肉がなくても（笑）」と高雄さん。青山さんも笑顔で「昇りながら、下も引き上げましょう」とコメントしました。
スーパーウーマンではない。その言葉に、グッと身近な存在となったスピーカーの皆さん。 女性が経営に関わることの現実と今後の可能性について、考えさせられるセッションでした。
注）出演者の肩書きは開催当時のものです。
