リポート

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スポーツから見えること

三浦 豪太

三浦 豪太さん

プロスキーヤー
医学博士

「三浦雄一郎さんの息子さんで、ソチのオリンピックの時に大変ユニークな解説でも有名になりました」と、佐々木かをりのご紹介と共に登壇された三浦豪太さん。爽やかな表情と落ち着いた佇まい、そして「父のエベレスト登頂を陰で支えているのは姉。子どもの頃から姉には逆らえなかった(笑)。女性が上にたって活躍するのは自分にとっては当たり前のこと」と、にこやかに語ります。

三浦 豪太三浦さんは、プロスキーヤーとしてリレハンメルと長野オリンピックに出場。日本モーグル界の牽引的存在となり、その後、父・三浦雄一郎とともに2度のエベレスト登頂に成功した体験談に基づき、スポーツからみた「ゲームチャンジ」について話を進めます。

三浦 豪太

「ほとんどのスポーツでは、いかに全力を尽くすかが問われるが、登山はその逆で、いかに全力を出さないかに終始しなければならない。無理をすれば命を失う。」そして、「登山はスポーツではない、サバイバルだ」との登山家メスナーの名言を引き、「人生と同じだ」と……。その言葉の説得力に、多くの人が深く頷きます。

三浦 豪太 エベレスト登山でアスリートの自分を捨てられずに、父をライバル視して無理をし、下山せざるを得ない事態になったという貴重な失敗談も披露。さらに、既存の考えでは80歳の高齢者である父をエベレストの頂上に立たせることはできなかったと2013年の2度目の登頂を振り返ります。その時は、一般には1泊しかしない「デスゾーン」と呼ばれる危険な場所で3泊したことなど、普通では考えられない特別な戦略をとったことを話してくださいました。

「誰か一人が突破口になり、新しい考え方をもって出ていくこと。それがゲームチェンジだ」力強いメッセージに、盛大な拍手がおくられました。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

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