高め合い、自分を動かす、ネットワーキングパーティー
午後は、よりインタラクティブに関心テーマについてディスカッションする「円卓会議」へとスタイルを変えます。「Closing the Gender Gap」息を継ぐ間も惜しむように進行した会議は、早くも夜6時。講師陣も参加者も再び全体会場に戻って、ネットワーキングパーティーのはじまりです。まず、佐々木かをりから一言、そして、プラン・ジャパンの「Raise Your Hand」キャンペーンがプロジェクターに映し出されると、会場中が一斉に手を挙げてraise hand、つまりその活動に参加を表明。熱い真摯な想いの渦が広がる、感動的な場面でした。
続いて、モニカ・カイザーさんが「素晴らしい才能のある女性たち、このパッションを男性3人に伝えよう」。ネットイヤーグループ株式会社 石黒不二代さんは「ここに居るみなさんはもっと下の立場の人を助けよう。それが私たちのレベルを上げることにつながる」と、お二人の温かい激励に、一同、拍手喝采。
ビュッフェスタイルの多彩な料理とワインを楽しみながら、「一人でも多くの方と話したい!」と名刺を手に会場を行き交う人、講師の方とお話するために長蛇の列に並ぶ人、……会場のあちこちで出会い、学び合い、分かち合う姿は、朝からの疲れも感じさせません。
メーカー研究所勤務のAさんは、「普段こんなにアクティブな人々に会ったことがない。今日ここに来て、人生を深く変えようと思った」と決意を静かに語り、企業で法務・CSR担当を務めるMさんは、「今回で3回目だが毎年感ずることが違う。今年は具体的に日々の業務に照らし合わせて聞いた。収穫は大きい」と興奮冷めやらぬ口調で、感想を伝えてくれました。
終了間近に、マッチングスポンサーで参加された12名中8名の方が壇上に。個人でスポンサーになった方の一人は「ここに居る皆さんの目のキラキラを分け合いたい、来年もスポンサーになりたい」と話され、また、「人生のロールモデルを見つけた!」とは支援参加の大学4年生。被災地石巻から支援参加の大学生も「刺激をたくさん受けた、これを石巻で生かして行きたい」と決意表明も。
女性が声をあげ、つながることで変えられること。恵まれない立場の人を助けることで自分のレベルアップもできること。より高い目標にリーチするには多様性のもとでチームの総合点を高めること。長期的な視点でねばり強く諦めないこと……。リーダーとなり、自分の最高を目指すための幾多の手掛かりがあったことでしょう。女性が動かす未来への希望と確信を胸に、熱く濃く刺激に満ちた一日が幕を閉じました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。