スピーチ東京のチカラでスケールアップ


一人ひとりのビジネスのスケールアップを、東京都が後押しします。

「こんにちは!」という清々しい声に、登場を待ち望んでいた会場から大きな拍手が起こりました。大会場最後のスピーチは、昨年、一昨年も登壇された小池百合子東京都知事です。


「今年も超満員で、それぞれの分野で活躍している方々が、こんなにも元気で集まっておられる。あふれるこのエネルギーを、どうして日本はもっと使わない? そう思いませんか」
小池都知事が声をかけると、参加者もうなずきながら力強い拍手で応えます。

女性活躍が遅々として進まない日本ですが、そんななかでも「ようやく火がついて、経済界が目を向け始めた」と、近年の変化を語る小池都知事。
「この会議を24年やってきた価値はあると思います。佐々木(かをり)さんをはじめとする皆さん、もう少しだから頑張ろう!」
爽やかなエールに、さらに盛大な拍手が起こり、会場の空気が熱くなっていきました。

続けて、東京都による「スケールアップ」について語ります。
「女性の元気なエネルギーをスケールアップし、一人ひとりのビジネスをスケールアップするために、東京都として様々なお手伝いをしているところです。APT Women(女性ベンチャー成長促進事業)では、女性ベンチャーの方々が日本国内のみならずグローバルな競争に打ち勝ってもらうための後押しをさせていただいています。そういったなかで上場する企業があってもいいでしょうし、男性の目ではなかなか気づかないようなビジネスを継続して行えるような女性が出てきてくれればいいなと思っております。また、11月末には女性経営者達が集う会議NEW CONFERENCEを行います。」

そして、話題は2020年のオリンピック・パラリンピックへ。「今日もこのスカーフをしてきましたけれど、エンブレム柄になっております。ネットで買えます」という言葉に、会場から楽しい笑い声が起こりました。都市ボランティアの募集に、2万人の枠を上回る3万人以上の応募があったことを受け、「真摯なボランティアの皆さまが大会のレガシーの一つになったらと思っています。東京のスケールアップ、日本のスケールアップに大会がガチッとはまるように、ぜひ皆さんにこれからもご協力いただきなから、一人ひとりのワクワク度を高めていきたいと考えています」と笑顔で語りました。


最後に会場に向けて、堺屋太一氏が現代日本を表した3Y「欲がない、夢がない、やる気がない」を取り上げ、「だったら令和の時代は、『やる気がある、勇気がある、夢がある』の3Yにしていきましょう!」と呼びかけます。
「そのリードをするのは女性だと確信しております」と、まぶしいほどの輝く笑顔で会場の空気をひとつにしました。