体験と感動を贈る、ともに成長できる
「マッチンスポンサープログラム」。
今年は16名の学生が支援で参加。

2011年の東日本大震災直後に、「被災した方々に、資金や物資を支援するだけでなく、出会いや感動、学びの場をプレゼントしたい」と、佐々木かをりのアイデアで誕生した「マッチングスポンサープログラム」。参加費を用意することが困難な被災者の席を、参加する別の個人が提供する仕組みとしてスタート。会場では、前方に用意されたテーブルでペアで座り、参加費を出してくれたスポンサーに直接お礼をしながら、互いに言葉や志を交わして会議に参加できます。被災者からの要望も少なくなり、支援を受けた被災者の中には「今度は私が」と数年後にスポンサーとなって戻ってきてくださることもあり、現在は全国の高校生と大学生を支援対象としています。

マッチングスポンサー写真 マッチングスポンサー写真

支援を受けたい学生は、なぜこの会議に参加したいのか、何を学びたいのかをエッセイにして応募します。今年も全国から熱い言葉が続々と届きました。

「世界協力の在り方や、日本における国際問題への意識の低さの解決策などの手掛かりをつかみたい」
「女性学を学び、日本は女性が活躍する社会にはまだまだ未達成であるということに愕然としました。女性の社会進出について、実際に活躍している女性や多様性を大切にしている企業の方とお話し、将来の女性が活躍できる社会について考えていきたいです」
「この会議への参加を通じて、ジェンダー平等な世の中の大切さを見直し、今学んでいるすべての女子生徒が自分の夢を『女の子だから』という理由で諦めずにすむ社会づくりに貢献する方法を考えたいです」
「大学入学後、学生団体を立ち上げました。テーマは『多様性を認める場づくり』です。国際女性ビジネス会議で得た知識や活力を、側で苦しむ誰かに還元し、正の循環を作りたい」

社会課題へ目を向けた意欲的なメッセージが学生たちからは届き、学生を支援することに名乗り出たマッチングスポンサーの社会人たちからは「若い方が一人でも多くこの場から何かを得て大きくなって欲しい」など、温かいメッセージが寄せられ、今年はスポンサー14名、学生16名でのプログラムとなりました。

会議当日。支援された学生とスポンサーには、隣同士の席で笑顔で挨拶をし、熱く語り合う姿は、とても初対面とは思えません。同じ志でつながった参加者同士として、すぐに思いをひとつにできるようです。将来の仕事のこと、人生の考え方など、ランチタイムには様々な話題で会話がはずみます。そして、午後の円卓会議は、各自が分かれて参加。

この日最後のプログラムである夜のパーティセッションでは、佐々木かをりが会場に呼びかけ、再び再会。スポンサーと学生がステージに上がりました。
「今年はスポンサーとなってくださった方が14名。おひとりで2人の学生を支援という方がいらしたので、16名の高校生、大学生の支援ができました!」という佐々木の言葉に、会場から大きな拍手が起こります。

マッチングスポンサー写真 マッチングスポンサー写真

そして、学生たちへ佐々木がインタビュー。10時間過ごしての感想を伺います。
「就活で営業職を希望すると、『女性営業の半分は優秀な男性営業のアシスタント』と言われ、女性活躍や女性のリーダーシップって何を意味するんだろうとモヤモヤした」という大学生。「今日参加したことで、一人ひとりの強みがもっと生かされ、評価される社会にしたい、自分も頑張っていけたらと思いました」と、表情を輝かせます。
また、「おとといまで入院していて、どうしてもここに来たいから退院させてくれと言って、ここに来ました」と車椅子で参加した大学生も。
「高校時代、社会活動に参加するための後押しをするワークショップを立ち上げ、今後もさらに勉強していいものを作りたく、ここに来ました。インスパイアされたことがいっぱいありました」
高校生からも「私は今、差別されない生活ができています。差別を受けている他の方々が、平等な学校や社会で活躍できればいいなと思います」と、前向きな想いが語られました。

スポンサーからも温かい言葉が送られました。
過去にもスポンサーとなり、今年も2名の支援をしてくださった方からは「実は今年は独立したばかりで経済的に苦しく支援はできないと思っていましたが、スポンサーが足りないと知り、サポートすることに。今、学生さんの話を聞いて、やっぱり支援してよかったと涙が出そうになりました」と、嬉しいコメント。
さらに今回で3回目のスポンサーとなった方は、「10年前に参加し、勇気をもらって起業した。感謝の気持ちで支援しています」とのこと。
「学生の皆さんは英語のセッションも通訳イヤホンをつけずに聞いている人ばかりなので、私も今年は絶対にイヤホンをつけないぞと、必死で勉強しました(笑)。そういう意味ですごく刺激をもらうので、自分もいっしょに頑張っていけたらいいなと思います」
スポンサーのなかには、午後の円卓会議で講師もしていただいた平出淑恵さんも。
「第19回で初めて登壇させていただき、本当に感激しました。何か役に立ちたいと思い、それから毎年スポンサーをさせていただいています。こういう方々が、女性のいろいろな壁を乗り越えながら頑張っているということが、とても励みになっています」

最後に、スポンサーと学生が笑顔で記念撮影し、会場から温かな拍手が送られました。

毎年春に支援を受けたい学生の募集と、支援したいという社会人の募集を開始します。学生は高校1年生から大学4年生までの間に1回、このプログラムに参加できます。もちろん、それ以外の年は、自らの資金で参加できます。例年、親子参加、あるいは、クラウドファンディングで資金集めをしたという高校生、お小遣いを貯めましたという中学生の参加もあります。

社会人の方々は、学生を支援したいというお気持ちがあれば、ぜひマッチングスポンサーに応募してください。例年、学生の希望者が多く、支援する社会人が少なく、参加できない学生が大勢います。マッチングスポンサーは、当日だけでなく、後日、講師の皆さまや企業パートナーの方々とだけ集うポストイベントにもご参加いただけます。来年2020年開催の第25回国際女性ビジネス会議の募集開始は4月ごろの予定です。ぜひ、マッチングスポンサーとして、ご参加ください。

支援を受けた学生からのエッセイ

国際女性ビジネス会議終了後、支援を受けた学生から送っていただいたエッセイをご紹介いたします。

支援を受けた方から
マッチング01

自分の力でポジティブに生きる

ANさん 高校1年生 15歳

この国際女性ビジネス会議は私にとって刺激の強すぎる1日でした。会場についてすぐとんでもないところに来てしまったのではと思いました。なぜなら始まる前に話した人達は皆自分の意思をしっかり持っていて、それをはっきり伝え、目を輝かせて話していたからです。そして、挨拶をし、名刺交換をした後に必ず聞かれることは「なぜこの会議に参加しようと思ったの?」ということでした。この会議に参加したかった理由は自分でははっきりともっていたつもりでしたが、こんなにストレートに聞かれるとは思っていなくて始めはちゃんと答えることができませんでした。でも私の隣でははっきり自分の意思を伝えている同い年の子がいました。その姿を見て、自分の考えを伝えなければとなんとか言葉を振り絞って会話をしました。多くの大人の方や同年代の人と会い、今までにないくらい会話をはかった日でした。
私がこの会議に参加した理由は将来外務省、国連などで世界とつながることのできる仕事がしたいと考え、そのために社会の第一線で活躍している方々の話を聞きたいと思ったからでした。多くの講演の中でも、ダイヤ精機株式会社の諏訪貴子さんのお話がとても印象に残っています。自分自身の考え方、ネガティブを消すこと、行動などが生活をしていくとき、目標を達成したいときに大切だということをお話ししていました。お話がとても面白く、私もポジティブ、前向きな考え方をいつも出できるような人になりたいと思いました。
マッチングスポンサーの方ともたくさんお話することができ、お仕事の話などをお聞きすることができました。私はこの会議で初めて自分が生きていく上でお手本にしたい、「この人のようになりたい!」と思う方に出会うことができました。
この会議に参加し、私は少し自分の目標が明確になった気がします。ポジティブな思考を大切にし、自分の考えをしっかり持つこと。また、なんとなく学校に行き、生活するのではなく、自分でより良い環境を探し求めていく、自分で道を切り開いていく。このようなことができるようになりたいと思います。
最後にこの貴重な機会をくださったマッチングスポンサーの方、ならびにスピーカーの方々、本当にありがとうございました。来年は自分の力で参加したいです。そしていつかこの国際女性ビジネス会議でスピーカーとして登壇することのできるように頑張っていきます。
マッチング02

自分だけにできる事

CEさん 大学1年生 18歳

「すごいね、顔がキラキラしてるよ!」と母が嬉しそうに私に言ってくれました。国際女性ビジネス会議の次の日、リビングには、意気揚々と「次はあれがしたい、あの企画を”SCALE UP”したい」と語る私がいたのです。

この様な素晴らしい経験をさせていただくに当たり、車椅子でマッチングスポンシー参加という事で、本当に多くの皆様のご協力を戴きました。参加のチャンスを下さったスポンサーのI様、細かいお気遣いを下さったスタッフの皆様、そして素晴らしいお話をしてくださった佐々木さんをはじめとするスピーカーの皆様、本当にありがとうございました。

さて、私は高校生の時に、学外に学びを探求する中高校生を増す事を目標に「Discuss! ぽっぽびじょん。」というワークショップを女子校の母校で立ち上げました。「母校が後輩にとってより良い学び舎になるように…」そんな気持ちで今年まで続けている企画でしたが、今回ICWBで、”SCALE UP”という概念に触れ、決心しました。「絶対にワークショップをSCALE UPする!!」もっと多くの人にコンテンツが届けられるように、まずは他の高校でも開催できるように交渉をしてみようと思います。壁も沢山あるに違いありません。しかし、会議に参加した私には、強力な味方がいます。登壇者の皆様から戴いた数々の言葉が背中を押してくれるのです。特に、私が参加した円卓会議、「20代30代からのリーダーシップ」中に登壇者の皆さんが下さった「自分だけにできる事は何か」「思考停止になってはいけない」「やりたいなら、やれ」「人は巻き込まれていくから」という力強い言葉は、「やりたいな…」を「よし、やろう」に変えてくれました。

国際女性ビジネス会議の、圧倒的な臨場感、高揚感。先輩や先人がこれだけいるんだ、という感覚。全てが刺激的でした。ただ、1つモヤっとした事があります。登壇者を含め会場でお会いした方が、無意識に「男性は〜だから」というフレーズをお使いになっていた事です。私のスポンサーの方が男性であった様に、女性問題を自分ごととして捉えて真摯に向き合う男性もいらっしゃいます。私たち女性は、多様な女性を受け入れてもらえるように走るあまり、「多様な男性」のことを忘れてしまってはいないでしょうか。男性に想像してもらいたいなら、女性も想像しなくてはいけない。そんな教訓も得ることができた貴重な1日となりました。次、会議に参加するときは絶対にSCALE UPして戻って来ます!!
マッチング03

失敗しても躊躇しないしないという心構え

HNさん 大学3年生 21歳

大勢の高い志を持った女性が一堂に会する会議は初めてだった。芯を持ちそれぞれの場で輝き活躍されている、または活躍を期待されているような方ばかりで、居心地が良かった。多くの方と言葉を交わし、様々な分野のエキスパートの講演を聞いた。その中で印象に残った、私の「SCALE UP」のために大切にしていきたいと思うポイント二つをピックアップしたいと思う。
一つ目は、中川順子さんのチャンスのお話。プロフィールに社長と書かれていたので、インパクトが強そうという印象でいた。実際は謙虚でしなやかな強さをお持ちの方だった。自身の精神的なバランスをしっかりコントールしているのだなと感じた。新しい仕事を頼まれたときにネガティブな気持ちを駆け抜けさせ腹をくくる、チャンスを受け取る。必要とされることがどれほど幸せなことか、大学生になってアルバイトとして働き、日本ポーランド青少年協会という社団法人で活動する中で考えるようになった。中川さんの考え方に納得することできた。また失敗しても躊躇しないしないという心構えも私に必要なものだと思った。
二つ目は諏訪貴子さんの仕事論。諏訪さんのあまりに強い精神力は、真似できないと思った。しかし近づいてみたいと思った。“動け動けと念じる“のはとても効果的だと思う。様々なところにチャンスは転がっているが実際動き出すのには勇気がいる。しかし動けと念じると自然と動くことが当たり前のように思えてきて一歩も二歩も前に進むことが出来る。”私失敗しないので“と思い込むことは私に必要なことだと感じた。夏からポーランドのワルシャワ大学に留学するが、留学は想像以上にメンタルの強さが問われると思う。特に初めは言葉も思い通りに通じず、今までの当たり前が覆されるからだ。しかしせっかくの留学を、少しの失敗で落ち込む無駄な時間に費やしたくはない。諏訪さんの仕事論を心に留めて、私も試してみようと思う。
最後に、スポンサーとなって下さったK様への感謝の気持ちをお伝えしたいと思う。事前エッセイがあったとはいえ、見ず知らずの若者にチャンスを与えて下さる方がいらっしゃるということに、今更ながら驚いてしまう。私も大人になって恩返しができるよう、精一杯学生として力を尽くして成長したい。スポンシーとしての務めはこれから始まるだ。周りの方への感謝の気持ちを忘れずに、邁進していこうと思う。
マッチング04

次世代の子供たちに言われないような社会にしていかなければならない使命

INさん 高校1年生 15歳

この度、この会議にマッチングスポンサーとしてご支援くださったスポンサー様に心から感謝申し上げます。会議中は、多くの刺激を受けとても充実した1日でした。会議から数日たった今でも興奮冷めやらず…といった状態です。
特に印象に残っているプログラムは「私の仕事論」です。諏訪さんの、信念をもち、先が見えないことを怖がらずにやってみる、何事にも前向きなポジティブな姿に感銘を受けました。私は物事をマイナスに捉えてしまいがちで、自分を追い込んでしまうことがよくありました。「大変、苦労」のネガティブな言葉の基準を上げるとおっしゃっていたことを心に留め、挑戦していきたいです。
また、円卓会議では「20代・30代からのリーダーシップ」に参加しました。私は、「リーダー」というと組織の中で権力を持っていると思っていました。しかし、イメージとは違って組織の全員が「リーダー」で、リーダーシップをとるということは責任を取るということだと気づきました。私の高校は、中高一貫校のため、部活動で高校生がリーダーシップをとることが多いのですが、どのようにして中学生に指導をしていけばいいか分かりませんでした。ただ注意するのではなく、後輩に関心をもちコミュニケーションをこれまで以上に積極的にとり、何をするにも情熱をもって、楽しんで行動しようと思いました。
講演されている女性はエネルギーに満ちていて、一つ一つの言葉が力強くとてもキラキラして見えました。そして、ほとんどは海外の大学を卒業されている方や留学経験のある方ばかりでした。日本の固定観念にとらわれるのではなく海外の多様な考えを持っていらっしゃいました。私は将来、多様な考え方ができるようになり、こんな世の中にしたのは誰?と次世代の子供たちに言われないような社会にしていかなければならない使命があると感じました。
スポンサー制度で参加している同年代の高校生や大学生と交流し、考えを共有し深め、新たな気づきを得ることができました。大人の方からもたくさん声をかけていただき、様々な立場からの意見を聞くことができとても嬉しかったです。この会議で、素晴らしい時間と出会いが私を成長させてくれたことは間違いありません。何事にも前向きに、チャレンジし続けます。
改めてこのような機会をくださったすべての皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
マッチング05

自信を強く忘れずに

AMさん 大学1年生 19歳

はじめに、このような貴重な経験をさせてくださったマッチングスポンサーの方、佐々木かをり様をはじめとしたたくさんの講演者の方々に感謝いたします。
「自信をもつこと」。今まで当たり前のように言われてきた言葉が、これほどまでに心に響いたことはなかった。多くの講演者の方々の話を聞き、全員に感じた共通点は“自信を持っている”ということだ。私は今まで何に対しても自信を持つことができなかった。たとえそれが自分の得意なことであったとしても。そして、何よりも自信を持っている人が私は羨ましかった。自分にも自信が欲しかった。
私は中学、高校と部活動でキャプテンを務めた。自分には何も輝くものがないのに、どうしてキャプテンに任命されたかがわからなかった。
しかし私はやっと気がついた。自分には「人のことを第一に考えて行動できる」という長所を持っているということを。このことに気づいてから、私の考え方は180度変わることができた。まず今まで生まれてから19年間もずっと共にしてきた自分自身に失礼だと感じた。どうしてこんなに素晴らしい、そして単純なことに気づけなかったのだろうか。この1つの自信をきっかけに、私は前向きに物事を考えることができるようになった。
人が成長できるかどうかは、自分自身をどれだけ客観的に見ることができ、どれだけ信じることができるかだと分かった。自分を信じることができれば、この先にある、あらゆる高い壁も超えていくことができる。失敗しても立ち直り、乗り越えていける。これは、今回の講演者の方々だけでなく、参加者全員を見ていて感じたことだ。
私はこれまでこんなにも志を高く持ったコミュニティに属したことはなかった。これは私にとってかけがえのない貴重な経験になった。一人ひとりが上を向いて、次なるステージに向けて歩みの駒を進めている。この会議に参加し、明らかに過去の自分から成長することができた。確実に視野が広がった。この貴重な経験を大事にして、これからの生活を有意義に送りたい。そして次に参加するときには、私はマッチングスポンサーとして未来の人材を育てる素敵な女性であっていたいと思う。
マッチング06

実現したい社会に向け考え続けることが重要

MNさん 大学4年生 22歳

「女性を増やすって何のため?」と、上野先生が投げかけられた質問が胸に刺さりました。女性をビジネス等様々な場面に増やすことは、不均等な数の是正といった正義のため、もしくは利益のためなのか。私は、先生が言及されたような女性や子供に優しく持続可能な社会のため、に強く共感します。自分の言葉で答えるとすれば、より多様な価値観や生き方を肯定し、違いや多様性の上に平等・平和を築くため、女性登用が必要だと考えます。何のためを取り違えないでいきたいと決意しました。
一番印象に残っているセッションは、20代、30代からのリーダーシップです。私は現在大学で、セクシュアルコンセント(性的同意)の啓発活動をしています。“性”を真面目に考える機会を提供し、他者と自分自身を尊重する意義を伝え、性暴力・ハラスメントの防止と自己決定の促進に取り組んでいます。そこで若い世代がどのようにリーダーシップを発揮し、大学機関等大人を巻き込めばいいかと質問させて頂きました。その際に誰にも負けないくらい自分たちの取り組む分野を深めること、また一生懸命に活動に励み、自分たちの熱を波及させていくことの二点が効果的だと学び、次に進むための勇気をもらいました。
来年から私は社会人になります。先人の皆様が困難に対し声をあげ、闘い、道を切り開かれてきたからこそ、今の女子学生の多くは明らかな不利益を被ることは少なくなったと思います。しかし、就職活動中にガラスの天井を感じた瞬間はありました。バトンを受け取った自分たちが、次世代にどのような社会を渡したいかを考え、社会の中でアクションを起こしていく意義を今回の会議を通して確信しました。そのために今、“Scale Up”が必要だと強く思います。世代間の連携を生かし、築いて頂いた土台に感謝し、プラスの変化を広げていきたいです。さらに、ただ女性の数を増やす、女性さえよければそれで良いでは本末転倒だと思います。全ての人と共に平和な社会の実現に向け、一人一人が人格者となり思考を止めず、実現したい社会に向け考え続けることが重要ではないでしょうか。
この度は素晴らしい経験をさせて頂き感謝致します。佐々木様を始めとする運営に携わられたすべての方、そして、マッチングスポンサーのN様に心より御礼申し上げます。より良い社会の実現に向け貢献出来る1人になれるよう精進して参ります。本当にありがとうござました。
マッチング07

無知を克服することが大切

MIさん 高校3年生 17歳

野田聖子さんが指摘された「想像力の欠如」は、社会の変革にとって致命的です。女性や被差別民の困難を生み出す、この無知を克服することが大切ですが、私は女として育ってきたため、国際「女性」ビジネス会議に参加する前から、知ること、という段階は終えているつもりでした。それにも関わらず、私は会議が始まってすぐに自分自身の至らなさを確認することになります。
そこには、私の知らない世界が広がっていました。ジェンダー問題について積極的に関わっているビジネスウーマンたちの確固たる信念。この会議では少数派であった男性登壇者は、ジェンダー平等と多様性の許容は、当然のトレンドであると主張されました。彼らの真の経験に基づく言葉は深く、無知で内気な私は、まさに「Scale Up」しなくてはいけないと、改めて気づかされました。
全ての登壇者が謙虚であったということは、知識の獲得の他に、私の視野を大きく広げました。彼らは、自分の能力をひけらかすことなく、自分の知り得ないことがあるということ、そして自分の歩みの中で有利に働いた外的要因を理解していました。彼らは決して、人生の意味も、対外関係における責任も、見失うことがないのです。この気づきは、経験として私の中にずっと残り、私にとって、無知に甘んじて過剰な自信に溺れたまま物事を判断しないように、ストッパーとなってくれるはずです。
私は、マッチングスポンサーの応募エッセイで「私自身の目をより鮮やかなものにする、あるいは自分の価値観を根底から覆してしまうかもしれない」という期待を書きました。そして会議が終わった今、これは「期待以上」という言葉があまりに陳腐に思えるほど、素晴らしかった、と形容しなければなりません。この会議のおかげで、私はここにより強い意志を持って在り、よりクリアな目で世界を見ることができています。
最後になりますが、経済的な支援だけではなく、私が自由な気持ちでこの会議に臨むことができるようにサポートしてくださった、S様のお心遣いに、改めて感謝の気持ちを述べさせていただきます。S様は、今回の他に、過去の会議でも学生のスポンサーをされており、いつかS様がご支援された全てのスポンシーを集めて交流会をしたいとおっしゃいました。S様が大切にされているご縁、奇跡の中に、私がS様とお会いできたことを、心より嬉しく思います。ありがとうございました。
マッチング08

自分の視野と考え方を“SCALE UP”

MIさん 高校1年生 16歳

今回国際ビジネス会議に参加させて頂けたことで、自分自身の“SCALE UP”に繋がったと感じています。この10時間で物事の考え方を、自分自身の固定概念に囚われた考え方ではなく、ダイバーシティな視点での考え方にシフトチェンジすることが出来た有意義な時間でした。「こんな素晴らしい会議に若いうちから参加して、様々な分野で活躍されている方々や社会で働いてきた女性の方々から、沢山のことを吸収できるのは、今の貴女の視野と将来を広げられる素晴らしい機会になるわ。」と大勢の方に声を掛けて頂きました。私自身もこの10時間で、様々な方向から見て考えを深める経験をすることが出来たと実感しました。さらに、これからの自分の物事の捉え方、考え方を”SCALE UP”させていく大きな第一歩になったと思います。
この会議で私は世界で活躍されている女性の方や、世界の為に働きたいという同じ思いを持った高校生、壇上でお話しされていた方々との交流を通して色々なことを教えて頂き、いつも以上に物事を深く考えることが出来ました。普段は考える機会が少ない宇宙や金融、企業などについても聞くことができ、もっと自分の視野を広げて社会を考えなければ、と思うきっかけにもなりました。
この会議で特に印象的だったのは、円卓会議「SDG`s and Media」です。あまり考えたことが無かった海外の方から見た日本のメディアの問題点、特にハラスメントについて海外の方やグローバルな考え方を持つ方の視点から考えるという貴重な経験が出来ました。その会議でお話しされていた加藤祐子さんと、ネットワーキングパーティーでお話しさせて頂いたことが心に残っています。世界で英語をツールにして活躍されている加藤さんから直接、英語の学習に関するアドバイスや英語を楽しんで吸収することの大切さなどを教えて頂きました。加藤さんだけでなく、実際に様々な分野で活躍されている女性の方々から直接アドバイスや女性が働くことの難しさを教えていただくことができ、私も世界で活躍する女性になりたいと改めて感じました。
私は将来世界の教育の現状、宗教上の問題や人種差別、貧困などの国際問題について、様々な国の方と英語をツールにして大学で学びたいと思っています。その夢を叶えるための過程として、私は来年まで」に英語のスキルを上げることを目標にしました。それを達成して来年も国際女性ビジネス会議に参加し、英語の円卓会議での議論を今回よりも理解できるように努力を重ねていきます。
最後になりましたが、この会議に参加させていただける機会を与えてくださったマッチングスポンサーの方、マッチングスポンシーへの応募を勧め、当日までの準備を手伝って下さった先生方、この会議に関わって下さった全ての方に、心より感謝申し上げます。
マッチング09

次の世代を見据えて

NCさん 大学4年生 21歳

私がこの会議に参加しようと思った理由の1つは、多くのロールモデルに会うことです。ここには私が目指したい姿の女性が沢山いるはずだと思って応募を決め、スポンシーとして参加することができました。そして、私がまず最初にこの人のようになりたい、と思ったのはマッチングスポンサーの方です。若い人たちに良い機会を、また参加学生同士で良い繋がりを作ってほしいからと、1人ではなく2人の学生を支援して下さったのです。そのお考えに感動し、自分も次の世代のために、学びや機会を惜しみなく提供できる女性になりたいと強く思いました。
会議において私が最も感動したのは、「ジェンダー平等が大切な理由」での上野先生のお話です。「女性を増やすと儲かる」それは事実ではあるけど、それだけを理由にしてはいけない、自分たちがどういう社会にしたいかが大事だというお話にハッとしました。ともすると男女平等のメリットによって権力者を説得しようとしてしまいますが、どうしてやるのか、根底の理由はしっかり持たないといけない。私も、大事なことは見失わないようにしたいと思います。
「現場でNOと言ってきた、戦ってきた女たちがあなたたちの目の前にたくさんいる。その人たちのおかげで社会はここまで来れたってことを忘れないで」経験者として、実践者として戦って歩まれてきた先生のお言葉に、胸が熱くなりました。この場にいる女性たち、ロールモデルの方々もきっとそうなのだと思います。彼女たちのおかげで、私は未だ不十分だけど変わってきた社会を生き、気づき、挑戦できる環境で挑戦できるのだと。先生は、あなたたちもいずれ次の世代に社会を手渡すときが来ると仰いました。そのとき「こんな世の中に誰がしたの」と言われないようにしてね、と。言われないように、今まで戦ってきた女性たちに続こう、そのために声を上げ続けよう。それだけでなく、この戦いに終止符を打って次の世代に渡そう、と強く思いました。
最後になりましたが、素晴らしい機会を提供して下さった主催の方々、スポンサーのY様、会議に関わった全ての方と、一緒に参加し刺激を与えてくれた同じくスポンシーの方々に心から感謝申し上げます。自分もあの場にいた女性たちのように、あの場に立てるように、自分がロールモデルとなれるように、今回の学びと経験を生かして日々を積み重ねていきたいと思います。本当にありがとうございました。
マッチング10

新しいことを切り開いていく勇気

NTさん 高校1年生 15歳

まず始めにこの会議に参加する機会を与えてくださったマッチングスポンサーの方、そして佐々木さんを始めとする関係者の方々に心から感謝します。様々な分野の第一線で活躍されている方のお話を直接聞けたことはとても刺激的で、将来を考える上で、さらには今の自分の生活を振り返る上での契機となったように感じています。私は、この国際女性ビジネス会議に参加したことで、価値観や考え方が大きく変わりました。そして、新しいことを切り開いていく勇気をもらいました。
特に印象に残っているのは円卓会議でのダイバーシティーのお話です。ただ単に人々の文化や習慣をミックスして2つに割るのがダイバーシティではない。人々が意見を出しやすい環境を整えたり、それぞれの良いところを合わせていくのがダイバーシティだ、というものです。これは言われてみれば当たり前ですが実際に考えてみると、これを定義したり実践することはとても難しいように感じますまた。私は学校で文化の融合について考える機会がありましたが、その時は文化の融合=危険なものだというイメージがついてしまいました。グローバル化と言われる現代でダイバーシティを実現することは必要なことだと分かっていますが、必ず苦しくなる人が現れるからです。しかし、それは根本的に間違っていたのだと気付かされました。今では、ダイバーシティを実現することが発展につながるとはっきり思います。
国際女性ビジネス会議を通して、多くの人とお話ししたり、名刺交換をする中で素晴らしい出会いが本当にたくさんありました。私が目標としている職業に就かれている方ともお話が出来てこれから努力していかなければというやる気もうまれました。そして、ここで得た素晴らしい経験と多くの視点から考える大切さを自分の中にとどめておくだけでなく、将来今よりずっと広い世界で活かしていけるようになりたいです。
これからたくさんのことを学び、立派な女性となった時、またこの会議に参加したいと思っています。本当にありがとうございました。
マッチング11

私が受けた衝撃や、得た希望を次の世代に

NSさん 20歳

10時間という限られた時間で行われたこの会議で印象的だったことは、数え切れないほど多くあります。その中でもより印象的だった2点に関してお話したいです。1点めは諏訪貴子さんの『私の仕事論』です。彼女の失敗したことがない、なぜなら失敗の基準をあげているからだという考え方が私は特に興味深いと思ったからです。他人からしたら失敗に見えるであろうことも、考え方1つで失敗が経験に変わり、意味のあるものになり得るのだと分かりました。そして、この考え方は経営者だけではなく、学生の私でも取り入れられるものだと思うので、ぜひ自分にとっての失敗とは何かを深くじっくり考えてみたいと思いました。2つめは津田大介さん、上野千鶴子さん、治部れんげさん、大門小百合さんの間で繰り広げられたトークショー『ジェンダー平等が大切な理由』です。なぜならその中でも男女共同参画はゴールかツールかというのはハッとさせられる言葉だったからです。正直なところ、私自身、男女共同参画はゴールだと考えていました。男女が平等かつ均等に責任を担い仕事をすることが最終的な現代の日本のゴールだと。《見えないガラスの天井》を無くすことがゴールなのではなく、無くした先に何を求めるのか、何をしたいのかが大切なのだと知ることができました。そして、このことは女性だけではなく、全ての人々が知るべき真実であり、考えなければならない課題だと思いました。最後になりましたが、今回私が第24回国際女性ビジネス会議で得たこれらの貴重な経験や溢れるエネルギーや向上心に触発された感動、新たなる刺激的な考え方は、全て自身のスポンサーであるK様の与えてくださった機会があってこそだと思います。この素晴らしい機会に心から感謝し、今回出席致しました会議での体験が私自身の血となり肉となるように、より一層の努力を重ねます。そして近い将来、今度は私が受けた衝撃や、得た希望を次の世代に還元できれば幸いです。
マッチング12

互いに認め合い尊敬する、そんな環境の中で働きたい気持ちが強くなりました

RHさん 大学3年生 20歳

今回私はこの会議に参加し、海外の外務副大臣、大使の方、有名な企業のCEOや社長の方など多くの日本や世界で活躍されている方の貴重なお話を聞くことができました。会議の中で一番多く話されていたのはジェンダーの話でした。日本では男女雇用機会均等法と男女共同参画社会基本法といった「男女平等を目指す」という法律が何十年も前にできたにもかかわらず、まだまだ男女平等は達成できていないこと。そして、それは日本だけではなく他の先進国でも、まだ男女の格差は残っていることを話してくださいました。私は高校から女子校に通っているせいか、今まで男性と差別された経験がありません。しかし現在、小学校でも名簿が男女で分けられていて男子を先に呼ぶ学校などがあるという話を聞き、とてもショックを受けました。まだまだ自分の知らないこういった問題がたくさんあるので、これからの課題は、現在日本で起きている女性差別の問題をもっと調べることだと思いました。
また、ダイバーシティについてもとても考えさせられました。企業成長とダイバーシティの関係というトークショーの中で「イノベーションにはダイバーシティが必要だ。」というお話がありました。私はこの話を聞き、将来はさまざまな国籍の人がいて、みんなそれぞれ違った価値観を持っているが、互いに認め合い尊敬する、そんな環境の中で働きたい気持ちが強くなりました。しかし、そういった環境の中では、阿吽の呼吸で仕事することが難しいということも教えていただきました。いいことばかりではなく、その環境で起きうる問題もあることを理解し、うまくつきあっていきたいです。
朝の10時から夜の20時まで10時間は本当にあっとゆう間でした。前半の全体会議そして講演者の方に質問ができる円卓会議、それが終わると夜は軽食をとりながら色んな人と話して名刺交換をし、本当に多くの学びと刺激を受けました。
このような貴重な経験ができたのは今回私ともう1人の学生を支援してくださったスポンサーの方のおかげです。わたしも社会人になったら、支援するほうになってまたこの会議に参加したいです。
マッチング12

自分を信じること、迷いを振り払うこと

RHさん 大学2年生 19歳

この度はマッチングスポンシーとしてこのような素晴らしい機会をいただけたことを大変光栄に思います。そしてこの機会を私に与えてくださったマッチングスポンサーのS様をはじめ、会議を主催してくださった佐々木かをり様・ewomanの皆さま・スピーカーの皆さま等会議開催にあたり携わられた全ての関係者の方々に心より感謝申し上げます。今回この会議には様々な分野で活躍されている女性のロールモデルのお話を伺い且つ向上心溢れる仲間との交流を通して、自分の将来についてイメージする機会が欲しいという想いから参加し、当日は皆さまと普段の大学生活では体験することのない貴重な時間を過ごさせていただく中、多様なスピーカーの方々の言葉のひとつひとつにこれからの将来に向けて背中をドンっと押されたような気持ちになりました。一日を終えて私が感じたのは”自分を信じること”と”迷いを振り払うこと”の大切さです。諏訪貴子様の「私の仕事論」では、失敗=会社の倒産のみと失敗のハードルを自ら上げ、人生に無駄はないという精神で試練に飛び込んでいるというお話がありました。また円卓会議「20・30代からのリーダーシップ」における、リーダーシップとはテクニックではなく自分を信じることであり、ビジョンに向かって些細なことでも自分が他人に勝てるものをつくることというお話がとても印象的です。私はこれまで自分で”やっぱり辞めておこう” ”私にはレベルが高すぎるかな”などと自分に壁をつくってしまっていたり、”女の子なんだから”という周りからの制約に対してなかなか勇気が出せず諦めてしまっていました。きっと私だけではないこの”小さな諦め”が日本の女性たちのスケールアップを妨げてしまっていたように思います。私を含め女性たちはこれから、自分自身を過小評価することなくワンランクレベルの高い環境に積極的に身を置く必要があるのではないでしょうか。この夏からは大学の交換留学生として約1年間スペインに留学します。初めての海外生活であるにも関わらず非英語圏で大学の授業を受けるということは、私のこれまでの人生の中でも非常に大きなチャレンジであり不安も大きいです。しかし、帰国後その先の将来、予てからの理想像である、世界を舞台に働きそして社会に良いインパクトを与えることのできる女性、に少しでも近づく為目の前の試練をひとつずつ乗り越えスケールアップしていきたいと強く思いました。来年以降もこの会議に戻ってこれるようアルバイト代を貯金し、そしていつかはマッチングスポンサーとして今回頂いた経験を還元できるようになれるよう日々精進して参ります。
マッチング13

女性には過去に囚われすぎず、変えていく力がある

SHさん 大学3年生 20歳

先日は国際ビジネス女性会議にマッチングスポンシーとして参加させていただき、ありがとうございました。私がこの会議に参加することができたのも、スポンサー制度を設けてくださった方々と、実際に支援してくださった方のおかげです。
私はもともと働く女性にはならずに専業主婦になる人生を描いていましたが、大学入学のタイミングで、その意志は大きく変わり、「女性としてのキャリアも一生築き上げられるような人になりたい」と思うようになりました。そのことがきっかけで、働く女性に会うことに注力してきました。今回、会議を通して得られたものが2点あります。それは質問を聞いた女性の数が増えたということと、社会の最前で働く女性の方々の考え方を聞くことができたことです。
まず、多くの女性社会人の方に質問できたという点に関し、学んだことを述べたいと思います。今まで自分で社会人を探して「この人の話を聞きたい」と思ったらアポを取るような形でしたが、会議には多くの働く女性が参加者として参加されており、普段会うことの難しいような業界や役職の方々と仕事の話や、仕事とプライベートとの両立に関して伺うことが、一度ででき、また、ました。社会人参加者の年齢層の幅が広かったので、年齢、役職によっても異なる、多様な考え方を聞くことができました。しかしその多様な意見の中にも、共通している事がありました。それは「みなさん仕事を楽しんでいること、そして、人生における大きな目標があること」です。これは、私も将来働く際に基盤としたいことの一つであり、実際に自分の目指すものを体現している社会人女性の方会い、実際にお話を聞くことができたことはとてもよい経験となりました。
次に、社会の最前で働く女性の方々の話の中で印象に残ったことは、「女性には過去に囚われすぎず、変えていく力がある」というもの。私の身近な団体でも上に立つ人は男性が多いのが現状です。しかし、私もその人たちと同等のように社会を変えていく、そして牽引していけるような、「社会におけるリーダーとしての女性」になりたいと思いました。
国際ビジネス女性会議を通して、私自身が将来なりたかった像のモデルとなるような多くの方々とお話をすることができたので、この機会を次にも活かし、就職活動においても意識していきたいと思うようになりました。この度はこのような機会をご提供していただき、ありがとうございました。
マッチング14

ここからが私のスタートです

WKさん 大学2年生 21歳

今回、まず初めにこのような素晴らしい機会にご支援を賜りました、マッチングスポンサーの方に心より感謝しております。
大学生活も1年が経ち将来について考えるようになり、この会議を通して、社会でご活躍されている皆様より一つでも多くのことを学び、私が将来どのようなキャリアを歩むべきか考えたいと思い応募させて頂きました。
様々な魅力的なセッションを受けさせて頂いたのですが、その中でも上野千鶴子さんが仰っていた
「男が嫌がることを男から嫌がらせを受けながら嫌なことははっきり嫌と今までたくさんの女性が言ってきたから今の時代がある」
というお言葉が特に印象に残っています。
大学での女性学の授業では、様々な性差別の歴史を学んでおり、女性の投票権の取得から、現代におけるジェンダー表象の問題まで幅広い分野について学んでおります。これらの歴史を紡いでいった様々な人々が、社会に問題意識を持ち、それを行動に移して戦ってこられたから今の時代、そして私があると強く感じ、上野さんの言葉をお聞きし再認識致しました。
昨年より、女性の活躍について問題意識を持ち、授業や、国際会議への参加を通して様々な現状について学びました。私の中で社会の風当たりの強さを変えたいと考えておりましたが、なかなか行動に移せず問題意識を持ったままでおりました。
今回会議に参加させて頂き、マッチングスポンサーの方より「ここからがスタート」と仰ってくださいました。
ここからが私のスタートです。この会議を通して、私に何ができるか、社会の問題に私が何をすることができるのかこれからじっくり考えていき、行動に移していきたいと考えております。
私は、女性だけでなく、社会の中でマイノリティーとされている人々など様々なバックグラウンドを持った全ての人々が、自らのアイデンティティを抑えるのではなく、自分らしく生きることができる社会を願っています。
私ができることは本当に僅かなことかもしれません。
しかし、私は学生時代にどんなことでも挑戦し恐れないこと、そして、沢山の方々にお会いし、価値観を広げていくということを一番大切にしています。
これからも、一つの世界にいるのではなく、様々な世界に足を運んで、私が将来何をしたいか考えていきたいと思います。
貴重な経験をさせて頂き誠に有難うございました。
マッチング15

私たちの力で流れを大きく、ダイナミックに動かそう

YIさん 高校2年生 16歳

ここは新年の福袋セールをしているデパートか!?それほど会場前の列は女性だらけで、入場前から私は驚き、雰囲気に圧倒されていた。会場が満員となり、ついに会議がスタートした。

Scale Upがテーマということもあり、どの講演・トークショーでも私の予想を上回る大きな野望や計画、過去の体験談が語られ、純粋にワクワクした。高校生である私が普段聞けないような、政界の方の生の声であったり、メディア、金融、宇宙産業など、様々な分野の最先端を知ることができたのも私にとっては大きな収穫だった。

そういった中でも、私にとって特に印象的だったのは、Career Development in Global Organizationsという題を冠した円卓会議だ。スピーカーの皆様の、どのように今のキャリアに辿り着いたのかという人生のストーリーはどれもチャレンジングで、今もなお、目標に向かって突っ走っていた。その姿は凛と強く、輝いて見えて、私もこういう人生を歩みたい!と前に進むパワーをもらった。自分を、会社をscale upさせようとする姿はこんなにもかっこいいものなのだと、改めてハッとさせられた瞬間でもあった。将来について強く考える高校生の今、このように人生の先輩方の経験を深く伺え、貴重な時間となった。

「人生の先輩」という意味では、今回の会議で、世代間を超えた想いのバトンの存在を感じた。上野千鶴子さんの「誰のおかげで今の時代があると思う?あなたたちは次の世代が生きやすい世の中を作りなさい」という言葉であったり、会議そのものが今活躍されている先輩方と交流できることから、昔から変わらぬ、『社会をより良く』という熱い想いを感じた。また、そのバトンが全国各地から集まった参加者に繋げられているのを1日を通して肌で感じ、ヒトの持つパワーを再認識できた。

次は私たちの番。
もちろん、気負う必要はないけれども、この世代を超えた流れを止めたくない。むしろ、私たちの力で流れを大きく、ダイナミックに動かそう。

最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださいました、マッチングスポンサーの方、ewoman事務局の皆様に御礼申し上げたく存じます。有難うございました。