「必要不可欠なESG投資」
近年、地球温暖化によって極端な異常気象が観測されるようになったこともあり、地球環境問題に関心を抱くようになりました。そのことがきっかけで、この「ESG投資は、企業を成長させるのか」という会議に出席させていただきました。
結論から言えば、「ESG投資は、企業を成長させます」。
世界経済フォーラム日本代表の江田麻季子先生から「ESGとは地球規模でやらないといけないことを、ビジネスの力を生かして解決していこうということです」と大変わかりやすくご説明していただきました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券社の吉高まり先生から、「日本では、ダイバーシティが一番リスクです」とご指導していただきました。さらに「ESG活動における主要テーマ(エンゲージメント)」に関して、GPIFが東証一部上場企業2192社へアンケートを実施され、604社がご回答された結果などの資料をいただきました。その資料においても、1位がコーポレート・ガバナンス、2位が気候変動、3位がダイバーシティでした。また例えば、「全世界における株式時価総額が100億ドルを超える企業の株式パフォーマンス」の統計資料からは「女性取締役のいる企業の方が、いない企業に比べ、株式パフォーマンスが良い」ことがわかりました。
素晴らしい講師陣の先生方のご講演に、会場はまたしても熱気に包まれ、多くの質問が寄せられました。某大手企業の方からの「ダイバーシティに関して、あまり低い数字だと情報開示しない方がいいのでしょうか?」というご質問に対して、吉高先生は「きちんとした数字が出せるまでは出せないという会社が多いが、出さない方が問題です。開示した後に、どれだけ数字をあげられるのかが大切」と適確なご指導をしてくださいました。
大和総研社の熊谷亮丸先生からは、「トップダウンでSDG‘sをやらないといけない。日本はボトムアップの組織になっているので小ぶりなものしかできない」と大変貴重なご指導をしていただきました。
佐々木かをり社長からAIについてのご解説を聴かせていただいたことも、熊谷先生から資本主義は第4段階に入っており、この段階で求められる4つの能力について教えていただいたことも、貴重な学びとなりました。
佐々木社長から最後にわかりやすく、「ダイバーシティとは日本で古くからある概念、3人よれば文珠の知恵ということです」とご指導していただきました。
先生方のひと言ひと言すべてが貴重なことばかりで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。日本は遅れていて、外国は進んでいるという発想ではなく、日本の強みをよくわかった上で、問題点をご指摘・ご指導してくださるのが、とても嬉しく感じられました。これからも日本が秘めている可能性や力を信じていきたいと思いました。
マカロン71