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老後に悲観的な日本人捉え。
日本が老後をより良く変えられれば、多くの国が後に続く
人生100年時代。健康で楽しく生きるために必要な3つの強さとは何か、老後をどう考え、変えて行くとよいのだろうか。メットライフ生命保険の最高経営責任者であるサシン・N・シャーさんに、NHKワールド英語ニュースキャスターの高雄美紀さんが聞きます。
最初は、サシン・N・シャーさんご自身がいかにLIVE STRONGして来られたかというお話から。「インドからアメリカに移民として渡り、周囲に溶け込むためには謙虚な姿勢をもって違いを認める必要があった。それが人生を歩む基礎となった。移民としての体験が私を強くした」と語り、さらに、日本のメットライフ生命に赴任後は、社内の肩書きにとらわれず従業員の声を吸い上げたエピソードも披露してくださいました。
続いて「老後を変えよう」というテーマについては、まず高雄さんが会場に「老後のビジョンがある人はどれだけいますか?」と問いかけます。すると、遠慮がちにパラパラと手が挙ります。それを見て、「私も老後をあまり真剣に考えたことがない」と高雄さん。なぜ老後を変えることが重要なのかと、サシン・N・シャーさんに尋ねます。
「データによると、日本人は老後という言葉に悲観的。寿命は長いのに、実際自分がどれだけ生きるかを過小評価している。健康面も財産面も準備が出来ていない。だから、変える必要がある」とし、3つの強さが必要だといいます。
「第1に、精神的に強くなければいけない。特に変化の激しい時代だからこそ。2番目に、物理的に強く、つまり健康でなければいけない。そして3つ目は経済面での強さ。退職後も健康に楽しく生きるための経済力をつけることが大切です」。
そして、「健康、QOL(生活の質)、収入など、どう将来に備えたいのか。そこには大きなビジネスチャンスがあると思っている。高齢化は、今は否定的に見られているが、日本が老後をより良く変えることが出来れば、日本の後ろには多くの国が続く」との言葉に、会場には賛同の頷きが広がります。
最後に、高雄さんに「ご自分の老後は?」と問われると、「今朝登壇された南谷真鈴さんのように山に登りたい。彼女は日本人最年少とか女性世界最年少の記録を打ち立てたけれど、私は最年長の達成者になりたい」と、満面の笑みでトークを結びました。