トークショー1
この日最初のトークショーは、女性大臣2人が登場。規制改革や再チャレンジ担当の国務大臣・稲田朋美さんと、女性活力・子育て支援の内閣府特命担当大臣・森まさこさん、そして聞き手のNHK名古屋放送局放送部記者・山本恵子さんがステージに現れると、会場全体の雰囲気がパッと華やかになりました。子育て中のお母さんでもあるみなさんから、どんなお話が聞けるのでしょうか。会場の期待も膨らみます。
稲田 朋美さん
稲田さん、森さんは、ともに弁護士。転身のきっかけ、政界入りを決意させたものはなんだったのか。稲田さんは「総理が自ら『女性が活躍する社会が日本を再生する』と言っていることが、私の背中を押している。再チャレンジ担当大臣として、何回でも挑戦できる社会を実現してほしいという期待があります」と語ります。
森さんが「私も毎日髪の毛を振り乱して、悩みながら、世の中を呪いながら、子育てをしておりますが……」と語り始めると、等身大のその言葉に、会場からは楽しげな笑い声が起こりました。大臣が身近に感じられ、会場の雰囲気がどんどん穏やかになっていきます。「男女共同参画大臣、女性活力推進大臣という役職に就いているのは、そんな現役子育てママの意見を政府の中で取り入れてほしいという総理の思いがあるからだと思います」
森 まさこさん
話題は、まだまだ男性社会である政界でどのように自分の考えを発信しているのか、成し遂げたい制度改革などについて語られていきます。そして後半は、ご自身の子ども時代、母となった今の素顔へと迫っていきました。意思決定の中核にいるおふたりが実はのんびり屋であることなど、意外な姿が垣間見える本音トークに、会場が引き込まれていきます。
山本さんからは、「稲田さんがお母さんから『あなたは運がいい』と言われてきたことで難しいことにチャレンジできたとおっしゃっている記事を読んでから、うちの娘にもあなたは運がいいと言い続けているんですけれど(笑)、ぜひ会場のみなさんにもアドバイスを」という投げかけが。
山本 恵子さん
稲田さんは「人間は自分がなりたいと思った以上のものには絶対になれないから、すごく高い目標をもったほうがいい。自信をなくすことがあっても、とにかく今日できることをやる。これを子どもたちにも言っているし、自分に対しても思っています」。森さんからは「明るく前向きにがんばっている人って、助けたくなるじゃないですか。だから壁に突き当たっても、助けてくれる方が必ず現れます。みなさんも、私が必ず助けます!」と力強いエールが送られました。
最後に、日ごろ政治に感じていることを届けてほしい、男性議員を味方に引き込んでほしいといった、大臣たちが私たちへ求めるアクションが語られ、熱いトークショーが幕を下ろしました。女性ならではのしなやかさに満ちたその生き方に、会場全体が勇気をもらったひとときとなりました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。