円卓会議 202
元気なカラダとココロ
石井 苗子さん
鈴木 美香さん
最高へのコミットメントには、「元気」が第一の資本。この円卓会議では、医師と料理研究家の講師を迎え、元気なカラダとココロをつくる日々の心がけや食事についてのTIPSを探っていきます。
「現状論と対策論を話し合って、すぐ実践できるいいアイディアをたくさんいただいていきましょう!」と、明るく弾けるような声で会議のスタートを切ったのは、ファシリテーターを務める大葉ナナコさんです。
最初はメンタルヘルスのお話から。女優であり、都内の心療内科などでヘルスケアカウンセラーとして活動している石井苗子さんが「最近はさらに患者数が増え、初診の予約が数か月先まで埋まっている」という深刻な状況を語り始めると、会場は驚きの声でどよめきます。
そして、6つに分けられるという現代人のストレスタイプと、ストレスマネジメントのポイントをときにジョークを交えながら軽快に語り、「ストレスのコントロールは、私のように“ノリ”でやっていただきたい。深刻にならないで!」とアドバイスしました。
産婦人科医という立場から、セルフケアとともに健診の重要性について真摯に語ってくださったのは鈴木美香さん。「月経症候群や月経痛は、日常生活に影響が出るようなものは病院へいってほしい。背景に病気があっての痛みということもあるので、放置しないで」。そして高齢出産のリスクとともに、適切な妊娠時期についてもっと多くの女性に理解を深めてほしいと強く訴えました。
バースコーディネーターである大場さんも鈴木さんの言葉を受け、「30代はキャリアの構築の上でエキサイティング。でも、カラダのほうは先延ばしができないところがジレンマ。高齢出産の正しい情報を入手することが大事」とうなずきます。
エプロン姿で登壇してくださったのは、パパ料理研究家の滝村雅晴さん。さまざまな研究を進めるうちに「やっぱり日本本来の食材を使った食事をバランスよく取り続けるというのが、とてもシンプルでカラダにいい」という結論にたどり着いたと言います。そして、「料理をつくることを通じて思いやりを共有することが、家族間のコミュニケーションに通ずる」と、自身の経験から導き出された気づきを教えてくださいました。
滝村 雅晴さん
大葉 ナナコさん
後半は会場も交えてのディスカッション。さっそくテーマとなったのは、医療の現場でも注目されている「漢方」です。石井さん、鈴木さんから「五苓散(ごれいさん)」など具体的な処方名がどんどん挙げられ、テンポよく解説が進むと、その専門知識の幅広さ、奥深さに会場からは感嘆の声が起こります。
また、滝村さんからは「オフィスにも常備しておける、仕事中に小腹がすいたときのメニュー」「カラダにやさしい野菜料理」など、とっておきメニューの公開も。
育児や介護など、自分以外のストレスにも巻き込まれがちな女性。「元気の秘訣は、ひとりで悩まないこと、信頼できるかかりつけ医を見つけること」という講師たちからのアドバイス、そして「みなさまの元気なカラダとココロ、これからも応援させていただきます!」という、大葉さんのパワフルな声で会議は終了。元気を受け取ったみなさんの表情は、すっきりと明るい輝きに満ちあふれていました。
オバナ さん
どの方のお話もとっても面白くて、あっという間の60分でした。特に、料理研究家の滝村さんのお話は目からウロコなお話が沢山ありました。「女性は家族の誰かがお腹すけば料理する、でも男性は自分がお腹すいた時に料理する」という話は思わず笑ってしまいました。料理研究家の肩書きの滝村さんですが、あの円卓会議の場ではあまり具体的な料理の話は出てこないかなと思っていました。でも、2つほどレシピをご教授いただき、感激でした!しかも2つともとても簡単で体にも良さそうなので、是非実践したいと思っています。
また「自分の思い通りにならないことは全てストレス」というお話や6つのストレスタイプについて伺い、日常生活にはストレスが沢山あるんだなと改めて実感しましたが、食事や漢方など、いろいろな方法でストレスを無視するでなく、過敏反応するでなく「休息はまず睡眠、長さではなく深さ」とおっしゃっていただいたことを忘れずに、うまく付き合っていけたらいいなと思っています。
広原 かおり さん
「カラダ」と「ココロ」が元気でなければ充実した毎日は送れない。誰もがそう思いながら自分に合った具体的な方法を見つけていない。私もその1人であり、専門家の方々のお話を聞く上で周りへの対応も見直す事が出来るのではないか。そう思ったのが受講のきっかけです。
日常生活でのストレスが積み重なり「うつ」を発症する人が増えている。ストレスにも様々なタイプがありますが、まずは「自分をよく知る事」が大切。「ストレスマネジメントの解決策」を自分で見つける。精神的な「自立」が自分を救うために必要。
ココロを知り、カラダを知る事も不可欠。女性ならではのカラダの仕組みに目を向け体年齢での可能、不可能を知る。そしてカラダを守るために定期的な検診を受ける。
食の面では、カルシウムを多く取り、ビタミン不足にならないよう心がける。また食べ過ぎる事で「休まらないカラダ」にしてしまっていないか。栄養(食事)運動、休息(質の良い睡眠)これらをバランス良く取ることで元気なカラダとココロが作られていく。今一度、自分のココロの声に耳を傾けカラダを守っていくために必要な事は何かを考え直すべき時かもしれません。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。