リポート

円卓会議リポート

円卓会議 103

カラダを整える。ボディ改造トレーニング。

杉山 ちなみ

杉山 ちなみさん

アテネ・北京・ロンドンオリンピック帯同トレーナー

オリンピック選手も指導する杉山ちなみさんを講師に迎え、自分のカラダが上手に使えているかをチェックし、美しい引き締めボディに向かって、一緒にその場で身体を動かす60分がはじまりました。

杉山 ちなみさん 杉山 ちなみさん

初めに「今回のタイトルはボディ改造トレーニング、ということですが、1時間ですぐ変わるわけじゃないことはみなさんよくご存じで(笑)」と言うと、会場中に大きな笑いが。さっそく和やかな雰囲気になりウォームアップは準備万端です。

「何が大切かというと、意識づけ。目的をもって先に進もうとしている人のリハビリやコンディショニングは上手く行く。生まれつき身体が硬いというのは言い訳、今からでも私の身体は変わるのよ!と思ってやることが大切」そして、「正しい姿勢を私たち自身が知って、次の世代にも伝えて行こう」ということで、座り方、立ち方、しゃがみ方などを体現してみることに。

まずは座り方から。「いつも通りに座ってみましょう」と言われ、参加者それぞれが椅子に座り直します。「その姿勢のまますぐ立ち上がれますか?」と問われ、多数の人が立ち上がりますが、中にはすぐには立ち上がれない方も。「とっさの時にすぐに立ち上がれる座り姿勢が大切」と杉山さん。
ポイントは、背もたれを使わず浅めに座る、骨盤を立てる、つま先は膝頭の真下、両足がパラレルに開く(膝だけを閉じない)。これが出来ていると、前に頭をゆっくり持っていくと自然にお尻が浮いて立ち上がれるということをみんなで確認します。お尻が3cm浮いたところで10秒キープするトレーニングも。

杉山 ちなみさん

続いて靴を脱いで、正しい立ち方や、踵を床につけてしゃがむ姿勢にトライ。そして、片足立ちでは、隣の方と向き合って、体幹を使えているかなどをチェック。最後はツマ先立ちで、お尻のどこの筋肉が使えているかを各自で確認します。

楽しく動いている内に、あっという間に45分が経過。「どこの筋肉が使えているか、正しく働かせているか、意識することが大切。今日やったようなこと、今まで出来ていたことを見直して日常的に意識しましょう」と締め括られました。 その後の15分、会場からは「お尻の鍛え方」「外反母趾」「座骨神経痛に効くストレッチ」「躓かない歩き方」など次々に質問が飛びだし、アクティブで終始活気あふれるセッションとなりました。

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イー・ウーマンピアからのリポート

ねこの散歩 さん

「自分は変わることができるんだ、という意識付けが大切です」明るく朗らかに、しかしきっぱりとおっしゃる杉山ちなみさん。
杉山さんは、アスレチックトレーナーこそが天職であり、前はスポーツ選手のケアをメインに行われていたそうですが、今は、もっと多くの人にも関わりたい、と、アクティビティを維持したい人やそれを失ってしまった人にも、体を動かすことの大切さ、何よりも、運動選手もそうでない人も、持っている体の機能はすべて同じ、という、言われてみるとなるほど、膝をポン!うちたくなるような、自明の原理に基づいて、体を動かすことの素晴らしさを皆さんに伝える活動も、行っていらっしゃいます。
このワークショップでは、まず、座る姿勢について、そしてとっさにたつことができるかどうか、の確認から始まりました。片足立ち、つま先立ち、など、体のバランスをとることの大切さを実感することを、会場にいるみんなで、それぞれが確認しあいました。
どれも基本的な動作なのですが、杉山さんは、いいます。
「できるからいい、とか悪い、ということではありません。できる、ということは、今以上の活動ができる、ということです」。自分の可能性が、更に広がる、枠がどんどん大きくなる、新たな視界がみえてくるってこと。つまり、「今からでもいくらでも変われる」、そのためには、目標をまずもつことが大切である、と。いつからでも、誰でも、人間、変わることができる、意識さえあれば。健康的な笑顔の向こうから、そんな力強いメッセージが、参加者の一人一人に確実に伝わっていました。

ひろこ さん

『「立つ」「座る」「歩く」は教科書に載っていない』とても印象的な言葉だった。つまり、ほとんどの人はそれぞれ自己流で行っていることになる。できるだけ吸収して帰ろうと改めて気を引き締めた。
 まずはそれぞれいつも通りに椅子に腰かけてみる。その後ポイントのチェック。<背もたれは使っているか?>などなど。お、私って結構いい?なんて思っていたら、<そのまま、すっと立ちあがれるか?>ありゃ、立てない・・・。【とっさの時に、そのまま立ちあがれる姿勢】がカラダの理にかなった座り方なのだという。会社でほとんど一日座っている私。明日からしっかりすぐ立ち上がれるように座らなきゃ。次に<しゃがむ>これは、得意。子供の頃の和式トイレのおかげのようだ。周りを見ると意外と苦手そうな人も多い。これも【カラダのクセ、そういう姿勢をすることがあったのか、なかったのかの経験】であり、生まれつきではないとのこと。今からでもいくらでも変えられるといううれしい話だった。
質疑応答の時間、次から次と手が上がる。私は歩き方のアドバイスをもらった。杉山先生の元気いっぱいの楽しく、明るい声が響き渡る、これからの生活に即実践できプラスになる実用的な円卓会議だった。

ゆり さん

体を整えるには、目標と意識、意識をしていくことで体を作っていく。いくつになっても、意識と目標をもつことで体を変えていくことができる、というお話。
おしりの筋肉を使うこと、その筋肉の鍛え方、座っている姿勢から、立ち上がる時の、足の位置、立ち上がり方、しゃがんでいる時の姿勢で、脚のどこに重心がかかるか、とか。基本的に片側だけの筋肉を使う姿勢はよくなく、片側を使ったら、使っていない反対側の方も使う、左右均等にバランスを整えること、などだったと思う。
それらの内容を軽快で、親しみやすいトークで展開していきました。
杉山先生のトークで感心するところは、体のストレッチを考える時に、まず、体の筋肉の構造を考えてから、お話をされている所でした。うわべだけの知識で話をしているのではなく、まず、基本的に体が正しい姿勢でいる状態が筋肉にとってもベストの状態で、片側だけ酷使したりしたら、それを正す姿勢をすることで筋肉をもとの状態に戻すことが大切、という話でした。
以前私は、フィットネスクラブで、個人的にストレッチのレッスンを受けたことがありましたが、そういった基本的な筋肉の知識に関しての話はなく、ただ、ここをこうすれば、ここが伸びる、みたいなものだったので、今回は、本当に左右にバランスよくストレッチをすることにより、筋肉をもとの状態に戻していくことが大切なのだ、ということが解ったことが学びでした。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

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