講演者略歴 |
進藤 奈邦子
世界保健機関(WHO)本部 グローバル インフルエンザ プログラム
メディカル・オフィサー
平成2年東京慈恵会医科大学卒、医師、医学博士。専門は内科、感染症学。インフェクション・コントロールドクター。卒後英国セント・トーマス病院(ロンドン)およびラディクリフ病院(オックスフォード)にて外科、血管外科、脳神経外科臨床研修。東京慈恵会医科大学内科医局員を経て平成10年より国立感染症研究所感染症情報センター勤務。平成12年、同センター主任研究官。平成14年よりWHO(世界保健機関)に派遣、感染症アウトブレーク警戒対策、危険病原体に対する感染制御などの担当を経て現在に至る。既婚、二子あり。
WHOでの主な活動
トリ・インフルエンザの世界流行、インフルエンザパンデミック対策にかかわる活動の他、大規模危険感染症アウトブレーク制圧活動に携わる。
[SARS] 初期情報収集、グローバルアラート作成、診断基準作成、患者検体のトレーシング、院内感染対策ガイドライン作成。シンガポールに派遣、SARS制圧に携わる。
[インフルエンザ] 流行地域の住民に対する注意勧告、屠畜作業に関するガイドライン、院内感染対策ガイドライン、患者治療管理ガイドライン、パンデミック対策におけるコンセンサスドキュメント、迅速封じ込めプロトコルなどの作成。WHO世界パンデミック対策会議、パンデミック迅速封じ込め会議、H5N1感染患者治療管理指針決定会議などインフルエンザ関連会議の開催を担当。平成18年1月のトルコにおけるトリ・インフルエンザアウトブレークでは感染制御担当として現地に派遣。
[その他のおもな活動] 平成17年、インド洋沖地震後の感染症の爆発的流行を阻止するため、WHO東南アジア事務局にて被災国における感染症サーベイランスを統括。史上最大規模のアンゴラにおけるウイルス性出血熱アウトブレークにおいて感染制御を担当。ハイテク情報技術を駆使したWHOのオペレーション中枢であるStrategic Health Operations Centreで国際健康危機管理の最前線に立つ。
日本内科学会認定内科医、日本感染症学会感染症認定医、ICD協議会認定インフェクションコントロールドクター、日本医師会認定産業医。
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