アトランタのフィリス・ニューハウスさんがスピーチを終えると、次はヒューストンから、間もなく宇宙に飛び立つ予定の宇宙飛行士 野口聡一さんの登場です。訓練中ということでなかなか時間がとれない中、ビデオメッセージをいただきました。
セッション1 + ネットワーキング
セッション1 + ネットワーキング
ビデオメッセージ
進化する宇宙への旅
多様性こそがチームのレジリエンスを生み、完成度を上げる。
野口聡一Soichi Noguchi
宇宙飛行士
現在、ヒューストンのジョンソン宇宙センターで、今年の秋打ち上げ予定のクルーワンミッションのための最終訓練に励んでいる野口さん。今回の国際女性ビジネス会議のキーワードである「ダイバーシティ、デジタル、グローバル」は、「宇宙飛行士の世界でも重要になってきている」といいます。
まず、グローバル化はいうまでもなく、アメリカ、ロシア、日本など世界各国の宇宙飛行士が集まって国際宇宙探査に向けてがんばっている。「国際協調なしには進まない時代になっていることを実感しています」
次にデジタル化については、野口さんが最初に宇宙へ行ったスペースシャトルと、この秋に搭乗するクルードラゴンとの違いを「黒電話からデジタル通話に変わったぐらいの大きな違い」と例えます。
そして、ダイバーシティについて。これから一緒に飛ぶ4人のクルーの中に、初めて女性が参加する。また、以前はアメリカ人のみだった民間宇宙船に、初めて自分がアメリカ人以外で乗る。バックグラウンドも、軍出身者、民間から大学からとさまざま。「このような多様性こそがチームとしての強靭性、レジリエンスを生み、チームとしての完成度を上げている」と強調。
最後は「みなさん一層のご活躍を!」と、笑顔でエールを送ってくださいました。
この数日後の9月30日。野口さんは記者会見で、搭乗するクルードラゴン宇宙船に「レジリエンス」と名付けた想いを熱く語っておられました!